藤丸さんの50周年ライブに名古屋からはるばる行って参りました。
実は、会場は座席が一つおきだろうとか、もう少し感染対策がされているのかと思っておりましたが、あんましでしたね。^^;
つまり、会場はびっしり!!!
そして、女性も多い(半々くらい?)
AB'Sのセッションやライブが男性の方が多いので、なんだか新鮮。^^; (おいおい)
会場はオーケストラのクラシックコンサートでもいけるホールで、天井も高いし、上階もサイドまで座席があるし、木材がふんだんに使われていて、やっぱ、ライブハウスとは違いますねえ。
いちばん前の座席だったのでバランスが良くないのでは、と思ってましたが、全然そんなことありません!!!
もう、全パートがしっかりクリアに聞こえて、このレベルの音のライブはそうそう楽しめないので、そういう点でも超満足!!!
リズムセクションのアクリル板が邪魔臭かったのは確かですが ^^; あれは、岡本さんがテレビでSHOGUNで叩いた時にも設置されてました。^^;
生音が客席に伝わらないような工夫の一つとして、まあ仕方がありません。
そういう意味では、生ならではのドラムのスコン!という音がいまひとつ楽しめませんでしたが、その代償余りある見事なミキシングバランス!
そのへんのライブハウスでは絶対に味わえない音で藤丸さんの音楽が楽しめて、大変嬉しゅうございます。^^
セットリストはそのうち出るのかな?
さすがに曲順とか全然覚えていませんが、悪い記憶を振り絞りつつ。
まず、夏の女で始まったんですよぉぉぉぉぉ!!! @@
ということで、びっくり致しました。
その次に、Silently She Saidが来たんじゃなかったかな?
あと、順不同で ^^;
新譜から:
Sailing in the Moon Light
バイオリンがいないので、ギターバージョン(っていうのかな? YouTubeに上がっている別バージョン。
杉山清貴:
KONA WEATHER (1987)というアルバムが、藤丸さんが3曲、誠さんが3曲、アレンジで入っていて、AB'Sファンには大変おいしいです。
現在Harrietは、増えすぎたCDを要領よく見つけられるようにすべく、AB'Sのメンバーのスタジオワークを聞くために購入したCDを不織布ケースに入れ替えている真っ最中で、今探してもすぐには見つからないけど、CDコーナーのどっかにあります。^^;
岡本さんも参加されてます(曲ごとクレジットはなかった)。
で、清貴さんが歌った曲の1曲は確かシャッフルでした。
今、YouTubeでシャッフルの曲をチェックして、「渚のすべて (MORNING MOON, RISING SUN)」って曲かなあ?と思ったのですが、全然違うかもなので、まあセットリスト待ち、ということで。^^;
1987年ごろというと、HarrietはSony Music TVでいろんな洋楽を仕込んで、洋楽を中心にあれやらこれやら聞いてた時期なので、この頃の邦楽は殆ど知らないのです。
友人が清貴さんファンで今でも東京までライブに行っていると言ってたので、いつか藤丸さんが清貴さんと名古屋でライブをされる機会があれば、是非誘って堪能したいと思います!
話が逸れましたが、もう一人のゲスト、大橋純子のシルエット・ロマンス。
今回、東京まで行くと決めた理由の一つが、大橋純子が生で聞ける!ってのもあったので、堪能させて頂きました。^^
一応ね、ベストアルバム(「ネオ・ヒストリー」)は持ってるんですよ。^^
小柄ですが、パワフルで、声がきれいで、歌もうまいんだから、聞いていて気持ちいい。(小さな『巨人』というキャッチコピーについては、アンチ・ジャイアンツ(ドラゴンズファン)のHarrietは、うううっ!?!?ってのはありましたが。^^; )
インストの「追憶の金門橋」 も絶品でしたね。
オリジナルを聞いた時から、ライブでは「泣き」の演奏が楽しめるだろうと大いに期待しておりましたが、思った通りの超ハイクオリティなソロ!
今回の記念アルバムは、新曲が全曲、素晴らしいのです。はい。^^;
それから、遠山さんがゲストで入って、Bed of Nails、
ギャランドゥも遠山さんが弾きまして(はりちゃんは、アルバムレビューを書くときにLife Workのギャランドゥを何度か聞き直した!)、この曲は他にボーカルを依頼せず、藤丸さんがギターで旋律を演奏されて、藤丸さんの秀樹さんへの追悼と感謝を大いに感じました。
んでもって、最後、一部最後はDestinationに行きました!!!
やはり、AB'Sファンとしては、サイドスネアの例のフィルが入らないのは物足りない!ですが、それも記念ライブだからこそ!
ホンモノはAB'Sのライブで愉しめばよいのです、はい。^^
後半は:
Who Are You?(ほぼ原曲通り)
C'est Fini
(パーカッションとの掛け合いとかあるかと思いましたが、ドラムがメインで、その意味ではアルバムのまま)
Midnight Plus 1 (新譜のアレンジ)
あ、勿論、男たちのメロディ(リアレンジバージョン)もやりました。(前半だったかも。)
ゲストコーナーは、杉山清貴が Double Rainbow,
大橋純子とのデュエットで、夏女ソニアも。
ああ、思い出した。^^;
確か歌詞を阿久悠さんが書いてて、その次の曲がWho Are YOU?でしたね。^^;
お二人のデュエットも圧巻でした。^^
可哀想だったのが遠山さんで、第二部でも演奏したのに、紹介を忘れられてました。^^;
MCネタが年齢やキャリアの話になった関係で、岡澤さんの話になって、でもベーシストのところには岡澤さんはいないという・・・。^^;
なお、遠山さんのベース自体は良かったですよ!
早くAB'Sで聞きたいです。(ってか、AB'Sもホールでやって欲しいっ!!! ライブに、食事もドリンクも要らない!!! )
あと、One on One (You're the One) もやりましたね。
藤丸さんご自身も気に入られていると以前MCで仰っていたので、当然の選曲と言えるでしょう!
Shinさんがいたら喜んだだろうなあと思いながら聞きました。(いたかもですが。^^; )
50/50 が最後の曲。
曲に入ろうとしたので、ゲストは呼ばないのか、こちらがハラハラしてしまいましたが、無事、イントロ冒頭で止まって、ゲストを改めてお呼びしてからの演奏となりました。
こぶし・演歌調の歌詞(!?)と藤丸さんが仰ってましたが(笑)確かに藤丸さんが歌えばそうはなりません。
後半のコーラスの絡みが圧巻な曲で、ここでの濱田金吾さんが、これまらよかったです。^^
アンコールが:
SHOGUNの初期の楽曲の「風に抱かれて」(途中、ちょっと歌詞が怪しかった ^^; )、あとは、Lonely Man、アンコールのアンコールが
Bad Cityでした。
抜けがあるかもですが。曲順覚えてませんが。間違いもあるかもですが。^^;
ともあれ。^^;
まず、音もバランスがいいので、すべての楽器がしっかり聞こえる。
だから、藤丸さんのアレンジを隅々まで生で楽しめる。
CDもいいですが、コンサートというのは非日常世界で音楽に没頭できるという側面もあります(家で聞いてると宅配が来たりあれやらこれやらあるのだ)。
特にHarrietが今回堪能できたのは、ギターのカッティングとブルースハープとベースのコンビネーションです。
座席が最前列だったので、このすべてのパートをひとつの視野に収められないわけですよ。
だから、こっちみたりあっちみたりしてたんですが、よく考えたら見なけりゃいいわけで(笑)、目を閉じるとですね、藤丸さんのカッティングとベースの低音の動きと、旋律のハープが、三本の糸、いやいや、糸なんて細いもんじゃないですが、とにかく、絡み合う訳ですよ。^^;
藤丸さんも単音。ベースも単音。ハープも単音。
当然奏でられるメロディはすべて違う。
単なるストロークではなく、単音で、しかも、ベースとユニゾンでもない。
藤丸さんのこういうアレンジって本当に絶品と言うかHarriet的には大好物と言いますか。^^;
無論、例えば、オルガンの音との絡みや、コーラスとの絡みもいいんですが、とにかく八木のぶおのハープのフレーズが上手すぎるんですよ!
それに、岡澤章のベースがまとわりつくのです。
そして、そこに藤丸さんの単音カッティングと言うのか、Harrietはギター用語がわかんないのでわかりませんが ^^; ともあれ、ハープは音がハスキーだし、ベースは音の伝わり方がストレートではないので(ベースは聞くんじゃなく感じるものだ!とHarrietは思う!だから、音がいいベーシストじゃないとだめなのだ!!!)
そこに、藤丸さんが単音で、しかも弾きっぱなしじゃなくて適度にスペースを入れますよね?
んでもって、あくまで裏で弾いているので当然ミュートしてます。
つまり、響かない。
異種の3本の何かがまとわりついてるとして、藤丸さんのアレンジは、その中でもいちばん細いのに、ちらほらと小さな花が入っていて、密やかに彩を添えるところが凄い。
DNAの2本の螺旋を橋渡しする塩基帯が藤丸さん、みたいなイメージ。^^;
そして、ここが大事なところなのですが、八木のぶおのソロって、楽曲から絶対に浮かないのです! しっかり嵌っているのです!!
そして、ハープとギターソロのタイプが異なるので、ハープを聞いた後の藤丸さんのソロがねえ、またねえ、映えるんですよぉぉぉ!!!
世の中、どうしてこの曲にこのソロ?っていうのも時々あるんですよね。
Harrietがその辺りに目覚めたのは、TOTOのI won't hold you backのルカサーのソロがきっかけ。
その前は、弾き倒し系のソロに圧倒されるのが好きだったんですが、ルカサーのあのソロのバラードでのハマり具合と、敢えて速弾きせず酔わせることに徹底した辺り、TOTO IVのアプローチって、調和にあるんだなあ、とあのソロとJeffの演奏でしみじみ感じたもの。
そういう観点で見ると、AB'Sの二人のギタリストも、弾き倒しソロはあっても、フレーズが曲から浮くって絶対にないんですよね。あくまで曲の一部であって、ソロは主役の歌より目立ってはいけないのです。
そして、藤丸さんのギターには、作曲・編曲・プロデュースをするギタリストの矜持を感じます。^^
そして同時に、藤丸さんは(松下誠もだけど)罪深いなあと思うのです。
こういうアレンジをデフォルトで(つまり常時)聞いてると、どうしてもねえ、なかなか他の音楽に、ライブに、アルバムに、手が伸びない。
まあでも、もう、新しい音楽を開拓しなくてもいいか、とも思いつつあります。
名古屋でさほどライブがないのは残念ですが、やはりサポートミュージシャンのクオリティが下がるのはその意味では致命的。
だから、これ!というライブに絞って遠方まで行くのも、それはそれでありかな、と思いました。^^
夫婦で新幹線代4万ですよ、4万。4万。4万。
そう思っていなければやっていけませんが、今回の我が家のライブスポンサーのダンナ(生計は同じだけど、どっちのクレジットからお金が落ちるかではりちゃんの小遣いが変わるのだ!)も満足していたのでよかったです、はい。^^;
さて、今回、岡本さんがゲスト出演できなかったのが本当に残念でした。
知人から、まだ体調が?と聞かれましたが、既にライブにもスタジオワークにも復帰されております。^^
先日のZOOMトークの後で尋ねたら、うーん、仕事の都合でねえ・・・ということだったのでやむを得ないのですが、もし岡本さんがいらしていたら、岡本さんドラム、遠山さんベースのギャランドゥを聞けたかもしれない、と思うと、残念でたまりません。
(遠山陽介担当楽曲が4曲会ったことを考えると特に!)
とはいえ、藤丸さんはバンドについては、SHOGUNにしろAB'Sにしろ、The Triple Xにしろ、岡本さんと組んでいることが多いので(スタジオも)、バンドで聞けることを50周年ライブでそのままやるより、やはり「スペシャル感」も出したいでしょうし、ファン側にもそれもあると思います。
藤丸さんの場合、80年代のソロはAB'Sのメンバーがサポートしてるので(LA録音は別)、それを岡澤&宮崎まさひろというタイトでシャープなリズムで聞けたのは、やはり大変良かったと思います。^^
ナマ岡澤章が初体験だったHarrietは、上述の絡みをナマで聞けたのは実に貴重な体験でした。首都圏でしか味わえないでしょう(名古屋じゃホール自体があんまりないし。)(でも、長久手とか尾張旭とか、インターに近い郊外都市にもあるので、ぜひ検討をお願いしたい!)
宮崎まさひろは、フィルもアプローチもハイハットワークもノリも違いますが、記念ライブであり新しいアレンジの楽曲なのだと思いながら聞けば、何のことはない、ライブに行くこと自体が少ないHarrietにとって、濱田金吾でも小林エミでもナマで聞いてるお馴染みのドラマーさんでもあります。直樹さんのソロアルバムでも叩いてますし。^^
・・・ただ、もう少し太ってもいいんじゃないかと思いました。^^;
それから、ノブさんは、覗き込まないと見づらい位置だったのは残念ですが、シェイカーやトライアングルなど、やはり小物のパーカッションが入ることで、楽曲の色合いが随分変わるように思います。
安定かつ、やはり出過ぎず楽曲を生かす演奏でした。
ちなみに、ナマ斉藤ノブは、桑名正博の名古屋ライブ以来だった気も。
(タモリの音楽は世界だ!で「ノブさんズ」は好きだった。)
とはいえ、新しいアレンジ、新しいメンバーの演奏が素晴らしい一方で、オリジナルはオリジナル、長く聞いて来た楽曲たちはファンにとっては人生の一部。
アレンジごと、やはり永遠に不滅です。^^
でも、どっちも楽しめるというのは贅沢ですよね。
リメイクしたら今一つ、みたいなのがない。
だからこそ、藤丸さんの今後のご活躍を安心して待てる状況が嬉しい。
そのほかのところとしては、濱田金吾がコーラスだけでなくギターに入ったのも大きかったと思いました。
この方のライブも暫くお邪魔しておりませんが(名古屋は人が入らないから仕方がないけど悲しい・・・)、現在、再生回数4000万以上、今は世界の濱田金吾!と、藤丸さんからご紹介がありました。
まあ、当然だろうな、というのはありますよね。^^
でも、主役は食わない。
(主役として出るときは、ちゃんと主役になれるから、そんな必要はないのだ。)
会場にビデオカメラを設置していたので、DVDになるといいなあと思います。(せめてYouTubeで出して欲しい。
50/50が出たら、Mashi☆Toshiさんに、3連系ブログで取り上げてっておねだりしたいと思います。^^ )
なお、MCがいたのもよかったですね。^^;
藤丸さんが、シーンとするのが嫌って頻りに仰っていましたが、AB'Sのライブは直樹さんがMCで繋げていて、その両脇で二人のギタリストがチューニングをしたり運指確認をしたり、ある意味フリーダムでした。^^;
サザンのライブ等では、「暗転」という技があるし、バンドならMCを回すという手もあるわけですが、主催ライブというのはその点、とても難しいですよね。でも、チューニングもしたいし次の楽譜も準備したいし、広報もあるしご紹介もあるし手順も確認したいし、何より、次の楽曲モードに頭を切り替える必要もあります。
私としては、藤丸さんは気にせず、シーンとする客は藤丸さんに憧れ、その一挙一動に見惚れているのだと認識して(偶に、はらはらすることもあるけど ^^; )開き直って頂くのもいいのではないかと思います。
他にも、フロントマンの経験が豊富な濱田金吾さんに、いろんなミュージシャンに順々に一言お願い!と振っていただく手もありますが、多分今回はライブの完パケ時刻が決まっていて、それで曲をぐいぐいやった側面もあると思うのと、バックのプレイヤーさんにはプレイヤーさんの準備もあるので(特に安部潤さんは、ブレスコントローラーも使っていたし、楽譜だけでなく音色準備もあるので、MCどころじゃないと思う)、そうなるとそれも難しい。
そして客が分からすれば、拍手でつなぐ手もありますが、正直、ライブが終わることには掌は腫れておりました。これ以上無理。^^;
コロナ禍で「叫ぶ」「名呼びする」という定番が封印されましたが、それは必要ないかな、と思うこともあります。
まあ、サザンについても、サポートメンバーがMCを繋ぐ場合もあるので、ゲストが入る1曲前ではそのようにする、
MCを忘れそうなら、モニターに準備する(サザンは歌詞はすべてモニターに出している)、等で乗り切って頂けたらと思いました。^^;
ということで、脈絡なく書いて参りましたが!
一つ思うのは、学生時代に芳野藤丸という稀代のミュージシャンを聞いて、その後、私はスタジオワークに触れることなく、AB'Sとソロだけを聞いて来た訳ですが(インターネット時代になったから知ったことが本当に多い)、自分も相応の年齢になり、藤丸さんもそうなのに、藤丸さんの音楽性が、ずっと進化している気がして、自分はなんて素晴らしいミュージシャンに出会ったのだろうと、なんだかしみじみしてしまいます。^^
いちばん仲の良い友人にELPを教えてもらって、ピアノを辞めるのをやめて、
大学で、高校時代の同級生に誘われて軽音楽部に入って、
同じ学科の先輩がAB'Sのコピーバンドを始めて、
同じ学科だからアルバム録音してくださいっておねだりできて(あとですべて自分で買い直したので、ここは勘弁してほしい ^^; )
十数年を経てネットでAB'Sの復活を知り、
別系統の友人に誘われて入ったmixiにAB'Sのコミュがあり、
サイトを始めてAB'Sファンの仲間が出来て、いろんな情報が得られるようになり。
素敵なミュージシャンを好きになると、人生も素敵になるなあ、と、大変幸せな気持ちになるのでした。^^
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なお、話題にあまり上りませんが、AB'Sも今年、デビュー40周年!!!
Girlの発売は、1982年12月です。(1983年はアルバム発売)。
ということで、はりちゃんは、早くサイトのHTMLを修正して、密かに当サイト内でお祝いしたいと思っております。^^;
AB'Sの皆さま、40周年記念のライブ情報、お待ちしております。
(来年、ファーストアルバム発売40周年でやってもいいと思う!)