Blue

このページでは,AB'Sの最新アルバム「Blue」 (3/ 4/2007)について解説します。

Last Update: Mar.20,09(Originally Uploaded on March 4,07); Open: Mar.17,06

ここでは,アルバムBlue全曲プチ解説をお送りします ^^;
プロじゃないので多少(多少か?)間違ってるかもしれません。ご了承ください〜。

Album Info.

船津さんデザインのブルーのジャケットが印象的なアルバムですが,アルバムタイトルがこのジャケットが「ブルー:」だったから…ってところが,いかにもAB'Sなアルバムです。^^;
アバウトな(失礼!)タイトルの付け方とは正反対の緻密なアレンジが際立ったとんでもない楽曲が揃い,結成25周年にふさわしい名盤となりました。

どの楽曲にもいろんなブルーを感じられます。さて,あなたのこの曲のイメージはどのブルーですか?

Rhythm tracks recorded by HIDEYUKI ARIMA
At POWER HOUSE Recording Studio on 21st, 22nd and 23rd August 2006

Dubs recorded by MASAHIDE SANO
At STUDIO 203 13th-16th, 19th, 21st, 22nd September 2006

Mixed by MAKOTO MATSUSHITA
At Komazawa Park Studio on 1st-31st December 2006, 1st-11tj January 2007

Cover Designed & Art Drection by MASAYUKI FUNATSU
Photo by RINAKO SAKAMAKI

Manufactured by DAIKI SOUNDS

OOH BABY

Lyrics: Kane TOMINAGA; Music: Fujimaru YOSHINO

AB'S新譜1曲目はAORなナンバー。イントロのファンキーなピアノに絡む低めの音域での単音カッティングに,途中から高い音域でギターが更に絡んできます。この3つの音を支えるベースがたまりません〜。Bメロの中音域あたりに入る重厚なストリングスとコーラスの組み合わせも絶妙。この重厚さに,やはり高音で入るカッティング・ギターの入れ方がまたすごいですよね。このサウンドなのに,ソロ・パートのギターの音色をちょっと歪ませてますよね。フレーズの取り方も,ロックでいいですねーーー!!!
しかし,特筆すべきはやっぱり藤丸さんの声でしょう! こういう大人の音楽を歌わせてこの方の右にいる人は20数年前から既に一人もいません。そして,ドラム!!! このオープニング・ナンバーにふさわしいミディアム・テンポの8ビートのノリの心地よさ,Intro(1)から(2)に移る時に入るフラム! ウッドフープに響くオープン・リム・ショットのインパクトがそれなりに強いのにマイルドな音色,小間奏でのバスドラ,グルーヴ重視の手数を最小限に抑えた職人技のフィル!おかもっちが気持ち良さそうに叩いている姿が浮かんできます。
ところで,こういう感じの曲をアルバムの冒頭に持ってくるの,AB'Sでは初めてなんですよね。けど,こういうのもいいですねえ。それにしてもこの曲,ほんと,いいですねえ。何度聴いてもいい曲です。

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NIGHT VIEW

Lyrics: Makoto MATSUSHITA; Music: Atsuo OKAMOTO

おかもっちの曲です。イントロからAB'Sしているではありませんか! シブいベースと絶妙のコントラストを醸し出すこのスネアの響き! これもまたベースがいいですねえ。ハーフタイム・シャッフルを奏でたら,このコンビの右に出るリズム・セクションは世界中を見てもそういません!(って,世界中を見たことがあるわけではありませんが。) この曲のテンポもいいですね。何というのか,ゆるやかな波打つようなグルーヴがものすごく心地よいです。なのに,ちゃんと途中でキメがあるんですよね。キメがあるのに,グルーヴに全く影響がないんですよね。これ,私はドラマーではないのでわかりませんが,多分すごいことなのではないかと思います。中音域が厚めになったサウンドにシンバルがすごく映えて,高い音に入るギターをさらに引き立てます。ハイハットの入れ方もいいですよね。そんなサビ部は,とにかくボーカルが重厚。ボーカルが既にユニゾンしてます。さすが全員コーラスばっちしのAB'Sの面目躍如といったところでしょうか。エンディングのシンバル連発が,比較的高音に行かずに奏でられるギターを,すっごくいい具合に,なんか,エアブラシで色をつけているみたいに視覚的にも思えるような感じです。
しかし,岡本さん,いい曲作りますねえ。こういうのを聴かされると,多少の当て字くらい大目に見ようかと(<高飛車)いう気になっちゃいますねえ。なんか,同じ表現ばかりで恐縮ですが,ほんと,この曲もめちゃくちゃいいですね。んでもって,これが2曲目というところに、1曲目の意味がまた出てくるわけですよね。おかもっちが,アルバムは曲順に聴くもんだ,とよくおっしゃるんですが,確かに!!!  で,まこっちゃんのボーカルがまたいいんですよぉ! シブ系藤丸ボイスの後にこの声を持ってくるのね・・・。

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UNTIL THE END OF TIME

Lyrics: Kane TOMINAGA; Music: Hidetoshi YAMADA

はい。イントロを聴いですぐに山田さんとわかる曲ですね。サインに「ぴあの」と入れるほどの山田さんですが,このイントロはロマンティックでメロ〜でちょっぴり切ない感じでいいですよね。曲に入ると,細かいハイハット・ワークの後,出ました,,おかもっちの「カカン!」(クローズド・リム・ショット)。しかも,オープン・リム・ショットも入れるんですよね。相変わらず忙しそうですよね。^^ サビ前のドラムの音数コントロールおかもっちフィルの後のメロディーがまた凄い!!! 殆ど洋楽じゃないか?というような雰囲気を,これ,ギターの重厚さとコード展開のうまさでアピールして,「洋楽超えちゃいました」になっちゃってます。メロディーのシンコペーションの感じとか,コーラスの感じが洋楽っぽいんですが,アレンジの緻密さ,音色のバランスのよさ等は,やはり洋楽にはないクオリティです。AB'Sの凄さはこういう,あらゆる音楽のテイストを AB'Sのサウンドに完璧に取り込んでしまえる演奏能力の高さと音楽性の豊かさと,しかもその技術の高さを目立たないウラで使いまくっているところです。洋楽って,案外,ソロパート以外はシンプルなバッキングが多くて,邦楽はオーバープロデュースっぽく音数をやたら増やしてしまう傾向がありますが,この2つのバランスが絶妙なんですよね。
で,この曲,Coda部の最後の歌の前のインスト箇所で,ここぞというときにしか連打を入れないおかもっちが,スネア連打を入れてくるんですよね。 曲もすごいですが,歌もいいですねー。山田さんのボーカル,NEWでCDで初めて聴いたときよりもライブの方がよかったんですが,今回はそのライブのときの歌のよさがそのままCDに入りましたね。これはライブでのボーカルが更に楽しみになってきました!!!

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君がいる奇跡

Lyrics: Kousuke KAMISHIN; Music: Naoki WATANABE

「直樹の曲もPOPでいいよ!」というおかもっちのセリフが即浮かびました。(笑)今回のテーマはPOPだそうですが,「どこがPOPだよっ!って感じ」と藤丸さんがおっしゃっていました。しかし,この曲はPOPの王道ですね。しかも直樹さん,ボーカルにどこか上新功祐が入ってます。(笑) やはり相通じるものがこのお二人にはあるのでしょうね。
ということで,歌詞もこれまでのAB'Sとは違って(失礼!),さわやかです! いえいえ,Morning Dewのような曲がこれまでにもありましたが,このところちょっとなかったサウンドでした。ところがですね,これが直樹さんのソロとはやっぱり違うんですよね。まず,ギターですよね。(爆)軽やかなカッティング・ギターの入れ方が完全に藤丸さんですよね。<まだヘッドフォンで聴いてないから断言できませんが。 あと,印象的なのがイントロなどに入っているシンセの音色ですね。80年代のポップスっぽいややレトロな感じになってます。しかし,この曲もドラムが気持ちいいですねえ。3日間ですべてリズムを録音したという過酷・過密なスケジュールの中で叩いたとは思えません!
で,この曲で私が笑えてしまったのが,まこっちゃんのコーラスです。今日は元気にるんるんるんは暗かったですが,年を重ねてどこかで開き直ったのでしょうか? 明るいじゃないですか!!!(爆) 清涼剤のような素敵な曲が,来るべき曲順に入ってきたという感じですね。

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ONLY ONE

Lyrics: Kane TOMINAGA; Music: Fujimaru YOSHINO

うーん,渡辺直樹でさわやかにしておいて,これですか!!! もうメロメロですね〜。
何度聴いてもいい曲ですね。ジャズ・ブルース(っていうのかな?)っぽいテンション・コードの進行のさせ方がいいですが,特にシビレるのは2番が終わって間奏にいく繋ぎのコード進行です!  こういうことをするのねっていう感じ。^^ faamで試聴したときもすごいと思いましたが,ステレオで音量上げて(苦情が来たらどうしよう!)聴くと,同じ箇所で同じことを思っても,やっぱり感動度が違いますね。
で,この曲もやっぱり藤丸さんの声ですよね。この声!微妙にぶっきらぼうっぽい感じ(=ちょっとテレが入る感じ(笑))と,声の質が,とにかくすっごくいいんですよね。このブルージィなサウンドにもよく合っていて。この声とのコントラストがエレピの音色ですね。これまでのピアノピアノした音色ではなく,ちょっとRhodesのような甘い感じの音色が,藤丸さんの声とすっごく合ってます。1曲目のOOH BABYのファンキーなピアノとはまた違ってすごくいい雰囲気になってますよね。この雰囲気に絡むギターと,そのサウンドにさらに下から絡みつくベース・・・。けど,ボーカルとメロディーの良さを最大限に生かすアレンジになっていて,これまでの曲と違ってコーラスも潔く省いてあります。そんなアレンジに映えるドラムのプレスロール(というのか?よくわかりません〜)がまたいいですねえ。これをフィルにもってくるのね,おかもっち! で,何気なく時折フラムも入るんですよぉぉぉぉ!
んでもって,このスネアのタイミングが,タメがあるんだけどタメ過ぎず(ブルージーにし過ぎず),かといって決してタイトでもなく,ミディアム・テンポのゆったり感を絶妙に保っていて,ジャズでも「ど!ブルース」でもない,まさに 「AB'S」というジャンルを作り出している・・・と私は思うんですが,いかがでしょうか? 

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SUMMER WAVE

Lyrics & Music: Makoto MATSUSHITA

出ました!松下誠!(笑) いきなりコーラスから入っている・・・と思ったら,どうもこういう音色のシンセのようです。無駄な音ゼロ。このコーラスもどきシンセがバックで鳴っている表で単音カッティングですよ! これぞAB'Sってサウンドですよね。このギターの入れ方がすごい! で,これもまたベースがいいんですよね。低音のさほど広くない音域の中を行ったり来たりして絡むんですよ,他の動きのないパートに! その音を断ち切るのがエレピです! アレンジ凄すぎ! けど,何よりもこの曲はメロディーが凄いですよね。Bメロの展開の仕方からサビ(Is this what I'm looking for?)のところへの繋ぎ方も凄い! あとはコード展開です。
で,このグルーヴ! とにかく,出だしのドラムから既にいいんですけど,やはりスネアとバスドラの音色の良さがこれまた最大限に生きる曲ですよね。んでもって,フラムの入れ方,入れる位置がいい!ほんとに,何度聞いてもこの曲は(も)凄い曲ですね。聴いててとことん気持ちのいい曲です。おかもっちのハーフタイム・シャッフルは最高です! ギター・ソロがまたいいですよねーーーーーーっ!!! シブい!シブい!シブいんだけど,めちゃくちゃカッコいい!!!!!! 

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UNTIL THE BREAK OF DAWN

Lyrics: Kane TOMINAGA; Music: Hidetoshi YAMADA

これまた聴いた途端に山田さんだな・・・と思える曲(笑)。ハーフタイム・シャッフルのあとに,このテンポのシャッフルを持ってきましたか! という感じのちょっとアップテンポ寄りの明るい感じの曲ですね。まさに誠さんの曲で夏の夜の夢を見ていたのが,朝日が差し込んで来ましたみたいな曲順になってます。で,このサビの後半の展開はいったいなんなんだ!?!?!?って感じですよね。間奏では山ちゃんピアノが炸裂!!! 
で,この曲,シンバル系もすごいですよね。Asian Moonで聴いたような感じの細かくてものすごく速いシンバルのフィルと,鈍いチャイナ・シンバルの音がすごいです。このシンバルもマレットでしょうかね?

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RHYTHM OF THE UNIVERSE

Lyrics & Music: Naoki WATANABE

POPな直樹サウンドの曲です。何気なく弾いてるけど決して普通じゃない(笑)アルペジオの後,かなり厚めのシンセをイントロのメロディーにもってきてますが,このウラで鳴ってるギターの音色はかなり細くて,サウンドバランスをうまく図ってますよね。この細かい高音域の16ビートのカッティングがいいですよね。 曲に入ったところでは,メローな音色の方のエレピが,今度は結構入って来てます。その代わり,他が,こまか〜いカッティングくらいになってて,音数調整がやっぱり巧すぎ。ハイハットのアクセントも効いてますね。 渡辺直樹なボーカルもいいですよね。こういう曲はやっぱり直樹さんの声でないと合いません。けど,ソロとの違いがコーラスに特に感じます。直樹さんのソロに比べると微妙にクラいんですよね。(爆) あと,それぞれのメロ部の繋ぎに入る短いギターの音色がこれまた・・・。(笑) でも,このテンションコードを使ったコーラスがPOPな曲をAB'Sにしちゃってるんですよね。 
ところで,「Deja Vu」ってコーラスが出てくるのはもちろん「あの曲」意図してのことですよね。コーラスの誠さんの声がなんか笑ってるように聴こえるのは・・・多分気のせいなんでしょうが・・。^^
。。。ここまで来たら読めてきましたね。はい。この次の曲はきっと明るいですよ。山田さんの曲で目覚めて,直樹さんの曲で朝のさわやかさを感じて,さて次は・・。

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BACK TO PARADISE

Lyrics: Yohihiko ANDO; Music: Atsuo OKAMOTO

案の定でしたね。(笑) いきなりファンキーなカッチョいいギターが2本絡んで始まりました。今から出勤というモードでしょうか?(笑) とってもおかもっちぃなフィルに続いて繰り出されるリズムは,8ビートっぽいノリの良さに,バスドラで16ビートのバウンスを出していて,全体をギターの16ビートカッティングで更に軽快さを出してます。特にサビ部のバスドラがいいですよね。 この曲はギター・ソロもロックしてますね。競演してます! 競演してます! 繋ぎで絡んでます! バックの山田さん,大忙しですね。(笑) んでもって,ソロ部のベース!!! カッチョいい!!!  完全おかもっち印のフィルもいいです!
けど,やっぱりこれ,なんといっても曲がいいですよ!!! メロディーの解説って初めてですけど,ちょっと挑戦してみましょうか。
まず,Aメロは「レーーー・ドーシド・ーーレー・ドーシー|ソーーー・ーーーレ・ーーー・ーーー(16分休符)」というメロディなんですが,これ,「レ」で終わるってのがおかもっちですよね。このフレーズを4回続けちゃうんですよ。これに,偶数回数目はマイナー・コードを合わせてます。音域がかなり広いので,声域が広くないと歌いにくいのではないかと思います。逆に,メンバーが交代で歌うにはもってこいかも。で,次,BメロからサビのC・・・ではなくて,サビをCとすると,AとBの間に繋ぎを入れてるんですよね。こういう曲構成は意外とありません。かなり贅沢な作りになってます。おかもっちの曲は,やっぱりおかもっちのドラムの特徴と似ていて,スペースがうまく生かされている・・というのはMusic Crusadeなどでも同様ですが,この繋ぎ箇所もそうですよね。なかなか稀有な作曲家だと思います。Bメロは歌いっぱなしっぽいですけど,これもスペースの活かし方のON/OFF切り替えと考えていいと思います。歌うときに伸ばしてるか切るかだけの違いです。(笑) で,シンコペーション連続ワザで始まるサビがDメロです。このシンコペの使い方もかなり個性的ですよね。リズム感がよくないと作れない曲です。そんな感じで,この曲はメロディー部が長いので,いきなりその後ギター・ソロを入れても違和感がありません。インスト系でも聴かせられるAB'Sにはなかなか魅力的な曲構成ですよね。

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INTO THE LIGHT

Lyrics & Music: Makoto MATSUSHITA

AB'S初のインスト曲(だけどコーラスは入っている)・・・とAB'Sの公式サイトのレコ情報で出た曲ですね。まず,冒頭のベースとギターによるユニゾンとそれにアクセントをつけるハイハット,途中から入るシンセがいい!!!!! と思ったら,Intro(2)(にあるのかな?)で入るギターがこれまたいい!!! このギターとエレピとの組み合わせがいいです。・・・と思うと,曲に入ると16ビートカッティングとストリングスがまたいいんですよね。次々と出てくるパート・パートのそれぞれの完成度がすごいことになってます。で,誠さんの歌もものすごくいいんですよ!!! あと、ソロ部のベース!!!ベース!!!ベース!!! そして,これぞ渡辺直樹!という旋律楽器と化したベースを弾かせているもう一方のおかもっちのドラム!!! 切り替えはフラムだけでやっちゃって,グルーヴを完全に生かしているくせに! シンバルワークが細かい細かい! イントロもそうですが,ピアノ・ソロ部では,ピアノが担当していない空いた高音域をライド・シンバルでトライアングルのように細かく響かせる・・・というアクセントを入れつつ,バスドラやスネアはひたすらグルーヴで押していってるんですよね。 それにしても,なんという曲でしょうねー。。。 最高です!!!!!

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