AB'S: Fill the Sail

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このページでは,AB'Sのファーストアルバム「AB'S」のFill the Sailでのおかもっちのプレイを見ていきます。

Fill the Sail

Yoshihiko ANDO/ Fujimal YOSHINO

Key: A
Intro(1)-Intro(2:Chorus 2フレーズ) -A-B(サビ部) - C(サビ展開部)-小間奏(chorus) - 間奏(Guitar solo(1))- B-C-小間奏(chorus/guitar solo =Ending)〜fade out

Sound

ミディアム・テンポ・16ビートの曲。2本のカッティング・ギター(メイン及びウラ)から始まるイントロ(Keyで効果音が入ってます(笑))に,Intro(2)からはオーバー・ダブでツイン・ギター・ソロがなだれ込んできます(ただしウラで鳴ってたギターはなくなります)。この曲は,ここが既にギターの見せ場で,間奏もIntro(1)(2)とほぼ同じ展開になってます(ただし間奏の方がツイン・ギター部が長い)。ベースはここではシンセ・ベースで,キメ部からホンモノのベースが入ってきます。
Aメロ部でも同じカッティング・ギター。ウラでエレピが同じコード・同じ音域(ちょっと高めかな?)でひそやかに(笑),しかしきれいな音色でギターをサポート。Bメロ部はコーラスとベースの絡みが非常にいい感じです。このBメロもあとで出てくるCメロもサビといっていいような感じです。2番のA'メロ部ではフォルセットがさらに加わっています。Cメロ部のアドリブっぽいエレピとベースもいいですねー。
間奏の前半はIntro(1)とほぼ同じですが,ここにベースが絡んでいて,このチョッパー・ベースがカッコいいです。ウラでは何かいろいろ遊んだ音もしてますね。(笑) 間奏でツイン・ギターになるところは,エレピがきっちりサポートしていますが,間奏後のAメロ部でもこのエレピの存在が間奏前よりも大きくなってます。間奏後のCメロでもベースとコーラスがカッコいいですが,ここはさらにギターの競演も入ってます。また,コーラスと言っていいのかよくわからない(笑)はしゃいだ感じ(というより,酔っ払ったみたい!(笑))のバックコーラス(といっていいのか???)も入って,楽しそうな雰囲気のままFade Outになります。大きくアピールするソロが入らず,どの楽器も他との絡みをメインにした感じで,この前の曲(Django)とその意味で対照的です。で,いちばん目立ってるのはやっぱりベースなんですが,いちばん遊んでるのはエレピかも。(笑)

UP

Drum Performance

Intro(1)
最初はバスドラでタイム・キープ。途中で細かいハットだけの短いフィルの後,16ビードでハイハットが入ってきますが,1・2・3・4拍目にしっかりアクセントを入れて打ってます。シングル(片手)で打ってるのかオルタナティブ(両手)なのかはちょっとわかりません。Intro(2)への繋ぎ(16ビードの16コ目)はハイハット・オープンの「シャッ!」。
Intro(2)
スネアが入るここからは,ハイハットのアクセントも微妙に変わって,各拍の最初の2つを強く打ってます。ここでのハイハットは多分シングルハンド。イントロ終了間際では,このアクセント・パターンをなくし,全部をやや強めに打って締めてからフィルに繋げています。フィルはタムを軽く打った後,「16ビートウラ連続キメ」(「(ン)チャッチャッチャッチャ!」)に合わせたハイハットと続き,ブレイクの後,軽く「タタトン!」。
A/A'メロ部
ここもIntro(1)とほぼ同じパターン。A'メロ,Bメロへの繋ぎのフィルはどちらも音数を抜いてのスネアとタムでわりと地味目。
Bメロ部
ここではバスドラが4ビードで入ってきます。ハイハットは,4小節を4組と考えると,最初の2小節ではオンビート(1・2・3・4拍目)でハイハットを2/4拍分オープンにし(あとの2つはかなりソリッドに打っている),2小節目の3拍目だけパターンを変えてシンコペーションを効かせています。ただし,これを2回続けた後,3フレーズ目ではそのまま2小節まるごとアクセントの位置は1・2・3・4拍目にしてますが,これは多分4小節目の半ばでフィルが入るため,それを活かすために敢えて直前には変化をつけなかったのではないかと思います。2番への繋ぎは,キメ後バスドラをしっかり一般的なパターンとタイミングをずらして(笑)入れたあと,スネアと高めのタムを適度に音数を調整して「タタトン・タタトン!」と打った,リラックスした感じのフィル。
Aメロ部(2番)
1番と違って,ここのハットのパターンはIntro(2)と同じ。A'メロへの繋ぎはスネアの8ビートでの連打。A'メロ部では途中でハットをオープンにして変化を入れてます。これまではだいたい流していたので,これもちょっとした盛り上げを狙ったものだと思います。Bメロ部への繋ぎの前にバスドラのパターンを変えてますが,これ,地味ながらカッコいいです!
Bメロ部
基本的には1番と同じですが,Cメロ・サビ部に繋げるフィルはこの曲の中ではかなり派手。まずキメの前に16ビードのリズムで軽めに流した後,一旦スネアとハイハットでキメを合わせてから,4つか5つのタム(高音タムからフロアまで)恐らくすべてをしっかり使ってフラムで叩いた後,今度は高めのタム中心にフラムでまとめて,最後に低音のタムを使ってまとめています。この前の曲のフィルがタム連打だったので,一層この手数を加減したフィルが映えます。
Cメロ部
ここでのハイハットは,おかもっちにしては珍しく(?)パターン化されておらず,かなりアドリブ的な,ラフな入り方になってます・・・といっても,パターン面で,という意味であって,プレイ自体はアクセントやオープンの入れ方自体は結構凝ってます。時折ベースにバスドラを合わせて,曲にしっかりアクセントも。締めはスネア連打から,全楽器による2小節に渡るなっがーい「16ビードウラ連続キメ」。ドラムはハイハットとバスドラを合わせています。
間奏
Intro(2)と殆ど同じ。繋ぎ部もギター・ソロとベースとの絡みを活かすためか,わずかにハイハットのパターンを変えただけのフィル。後半はオープンを多めに入れてます。
間奏後のA/Bメロ部
これまでと違い,8小節目の終わりでかなりしっかりとハイハットをオープンで響かせた後,後半の最初の4小節は前半と同じにしながら,ラスト4小節はアクセントの入れ方がランダムな感じに変えています。これまでがパターンを守っていただけに,結構「あれ???」っと思わせる感じです。ハイハットのダイナミクスがすごいです。Bメロでも,オープンにする場所を変えてきてます。
C'メロ部
Cメロ部よりも更にハイハットを変えてきています。「1小節のアタマが2/4拍響かせたハイハットで,3拍目がアクセント」を基本にバリエーション化。途中にバスドラがベースに合わせてちょっとしたフィルのようなパターンで入っています。さらに繰り返し前のフィルは,今度は音を抑えずに16ビード(ややバウンス気味)でしっかりタムを入れてます。あとは,4小節目におかもっち定番の4拍目シンバル,その後スネアと絡めたフィルと2拍目シンバル等が入ってます。

UP

Something Extra

この曲,イントロがほぼ間奏と同じでツイン・ギターで,その他のソロの見せ場は特に無い,というちょっと珍しい構成になってます。ただし,それが,いかにもこれから全員で船出するような,「帆に風をはらませろ」というタイトルの雰囲気にぴったりな気がします。

ところで,この曲によく使われている「16ビードウラ連続キメ」。このパターンは,この当時のAB'Sの特徴的なプレイですが,AB'S以外でも,Romantic Guys(藤丸さんのソロ)のC'est Fini(ドラムはおかもっち)でも聞けます。ちなみに,藤丸さんとおかもっちの二人が正式参加しているバンド The Triple Xのファースト・アルバム『人生の訓示』の『一日の終わり』でも出てきて(サビに行く直前),初めて聞いたときは,「うわ!さすが藤丸さんとおかもっちのいるバンド!」なんて感じで嬉しくなっちゃいました。(笑)(またこのアルバムがカッコいいんですよね!)

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