Naoki Gear

このページでは,AB'Sのベーシスト渡辺直樹の機材情報をご紹介します。

Last Update: Mar.20,09

Basses: YAMAHA BB-NE 2 BL,YAMAHA-BB Limited 5, YAMAHA TRB 6PII,Atelier Z M#265

基本的には直樹さんは,AB'Sのステージでは,黒の5弦のベースを使用されています。COJ(Crossover Japan ’05)の映像で,見られますが,この時の機材はベース・マガジン(Rittor Music)で紹介されました。それによると,COJでの直樹さんの使用ベースはYAMAHA BB-NE 2(色は黒)で,YAMAHAのサイトで調べたところ,「スルーネック,独立ブリッジ,新サーキットと,新たなスペックで構築した,ネイザン・イースト・モデルのベース」と掲載されていました(2009年3月時点では見当たらず)Nathan Eastといえば,世界的なベーシスト・・・というだけでなく,藤丸さんのソロ・アルバム Romantic GuysのLA側のベーシストの一人としても,AB'Sファンにはお馴染みですよね。^^

なお,このベースのNathen East 自身の評価レポートが掲載されています: Nathan East エヴァリュエーション ミーティング レポート
で,他のベースを見ていきますと,YAMAHA BB Limited 5 は,上記のBB-NE 2と同じBBシリーズですが,私には詳細はわかりません〜。既にYAMAHAのカタログには載っていません。

YAMAHAはこのほかに,TRBというシリーズがありますが,このシリーズでは,ジョン・パティトゥッチモデルというのが出ています。こちらは,「クリア & パワフル」が特徴のようです。多分Solo Bass-ClubのTOPページのお写真で直樹さんが弾かれているベースがこのシリーズなんじゃないかな〜〜〜???と思っていたところ,2008年5月に,小坂明子さんのライブが名古屋でありまして,たまたまライブ後とっても会場がアットホームな雰囲気だったこともあって,ワタクシ,楽器を片付けてらっしゃる直樹さんにちゃっかり機種を伺っちゃいまして,機種名無事判明いたしました。めでたいです。^^

このTRB 6PIIは,どうも海外モデルっぽくて,日本のYAMAHAのサイトには載ってませんでした。てなわけで,英語解説ページですみません〜。^^;

あと,AB'Sの公式サイトには,「Atelier Z M265」もフィーチャーされています。Atelier Zで調べると,Day's Corperationというサイトにヒットします。で,このサイトのAtelier Zのページを見ると,使用ベーシスト・リストに直樹さんのお名前がしっかり入ってます。Atelier Z M#265は,青木智仁モデルです。

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YAMAHA BB Ltd.5 ご紹介

BoseさんがBB Ltd.5のお写真を送ってくださいました。^^


てなわけで,Boseさんによると,大黒摩季さんのライブでお使いだったようです。この楽器に関し,以下のようなコメントをいただきました:

  • 5弦が出回り出した初期の頃のベースだと思うが,LOWからHiまでのバランスが良い。
     ちなみに当時はB'zのベーシストも同モデルをメインで使用していました
  • ボディーが大きいので重量がやや重すぎるのが気になる・・・
     Liveでは体力がないと, 相当しんどい・・・
  • DIMENSIONのLiveでは3本を使用していました
     断定できませんが黒・青・緑の3色
     その内の1本はフレットレスのような?・・・
  • ピックガードの「ナイキ」っぽいマークは, 多分マーキングシール?
     ちなみに私のは切り込みしているので強度が無く, 若干反りぎみ・・・

・・・ということでした。^^

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Amplifiers:
SWR, AMPヘッド:TRACE ELLIOT AH400SMX; AMPキャビネット:TRACE ELLIOT 104B

ももしんさまから,2004年のライブの際,直樹さんがSWRのアンプを使用されていたという情報をいただきました。

その後,ベース・マガジン(8/05 号)に,直樹さんのCOJ '05 での使用機材として,TRACE ELLIOTが紹介されました。調べたところ,'99年10月下旬に発売された限定品がヒットしました。出力400W RMSの本格派で,12バンドグラフィックEQなど豊富なコントロールで多彩な音作りができるのだそうです。(といっても,私にはさっぱりわかりませ〜ん・・・。)

TRACE ELLIOT は英国のメーカー。サイトを検索したのですが,この機種は見当たりませんでした。(探し方が悪いのかもしれません。)

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Effectors:
TC Electronic(コーラス/フランジャーのみ)

ベース・マガジンによると,直樹さんのCOJ '05の機材は「TC Electronicのコーラス/フランジャーのみ」ということでした。

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Music Cafe Special: 渡辺直樹 B.C.Rich

さて,2006年に直樹さんが手放されたとはいえ,スペクトラム時代にくるくる回していたB.C.Richにノックアウトされてベースを始めた方も多いのではないでしょうか? 
そんなわけで,B.C.Richコーナーを作ってみました。^^

Specification

AB'Sのオフィシャル・サイトにある各メンバーの紹介内の使用楽器コーナーで,このB.C.Richだけ別格扱いされ,かなり詳細な情報が掲載されました:

  • 入手年:1977年頃
  • ボディ:コア
  • ネック:メイプル(スルー・ネック)
  • フィンガーボード:エボニー
  • フレット数:24フレット
  • コントロール:ヴォリューム、トーン、ピックアップ・セレクター
  • ピックアップ:ディマジオPタイプ
  • ブリッジ:バダス
  • ペグ:グローヴァー

(以上,AB'S Official Site より(Nov.10,07)

Process


B.C.Rich Eagle(Body:コア)のお写真(計4枚)を,ムラさんに送っていただきました。(ありがとうございました!)

b.c.rich
(c) 2006 ムラ
(ほぼ)全景

b.c.rich mark
(c) 2006 ムラ
ネックの先端はトレードマークのRの文字

b.c.rich pickup
(c) 2006 ムラ
ピックアップのどアップ
直樹さんのはムラさんのと位置が左右逆で
最上にあるのが右寄り,2番目が左寄り,
3番目が右寄り・4番目が左寄り

b.c.rich controller
(c) 2006 ムラ
コントロール・ノブのアップ(きゃあ!)
ただし直樹さんのコントロールは,
いちばん上といちばん下の計2つのみ

B.C.Richというのは,メーカー名。Eagleというのは,ボティ(本体)の形のことで,他にBeast とかInnovatorとかあります。現在のB.C.Richは,ちょっと方向性が・・・?という声もありますが,いわゆるヴィンテージものは非常に人気があるようです。

写真を見ると,ネックのヘッドに「R」のロゴがあります。元々Seagullという機種を出していたところ,胸が当たって痛いという話が出て,1976年に開発されたのがこのEagleなのだそうです(Vintage B.C.Rich Maniacs! 参照)。

B.C.Richのギターをご使用の山本恭司さん(Bowwow)の解説によると,最初山本さんはセンターがメイプルのものを選んだところ,音が硬すぎるということで,コアボディのものに交換したのだそうです。直樹さんのボディのところに「コア」というのはそういう意味なんですね。

PETERさまによると,元々このベースには,ピックアップの配線(接続変更)や,ブースター,バリートーン用にスイッチ類がたくさんあるのを,直樹さんがシンプルなサーキットに改造して使用していたのだそうで,この改造は, 菱井理知さまによると,「マコっちゃんにアドバイスされて」とインタビューでおっしゃっているので,AB'Sの頃になされたものではないか,ということです。

なお,PETERさまは,2005年2月のAB'Sのライブで,直樹さんがこのB.C.Richを使用していたことと,これが「ACT-SHOW(注:スペクトラムの代表曲の1つ)でくるくる回していたベース」だったことを確認されたそうです。

なお,このベース,オークションに出品された折にあった「出品者への質問」からちょっと情報を拾いました。<ただでは起きないヤツ
サーキットに関する質問をまとめると:

  • 当時のB.C.Richは,いろんなパーツを埋め込める,ということが「ウリ」になっていたようなのですが,それによって配線が増えて低音が出なくなったため直樹さんがご自身でパーツをはずして直列にした
  • 裏側にはスペクトラム時代のライブ・パフォーマンスのための回転用の穴がある
おまけ:スペクトラム時代の機材
  • B.C.RICO イーグル(フィニッシュ:ホワイト)
  • B.C.Rich Eagle
  • グレコ(GRECO) オリジナル GOB II-750
  • Roland SB-200 (amplifier)

菱井理知さんによると,B.C.Ricoというのは,B.C.Richの日本製廉価版モデルだそうです。(笑) 途中から音質重視で,泣く泣くB.C.Richを回転パフォーマンスにも使うようになった(=回転ギミックのパーツを取り付けた)のだとか。

グレコのベースは,スペクトラムのツアー・パンフ(Second Navigation Tour)に広告が載っています(西さんと直樹さんがグレコを持ってさわやかに写ってます(笑))。恐らく直樹さんは当時グレコのエンドーサーのでしょう。広告によると,当時のこのベースの価格は75,000円でした。(笑)

なお,Rolandのベースアンプは,これまた菱井理知さんによると,SB-100がStudio Bassで,このSB-200はStage Bass(つまりどっちの略すとSBになるというわけですね。^^; ) SB-200はヘッドとキャビネットに分かれているものだったそうです。ちなみに,同パンフにある機材解説によると,レコーディングでは『小さいけれどクリアーなベース音を再現するポリトーンベースアンプ』を使用されていたようです。

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参考

情報提供

  • kimoさま
  • 菱井理知さま
  • Peterさま
  • Boseさま(お写真も)
  • ムラさま(お写真も)
  • ももしんさま
  • もももんさま(スペクトラムのツアー・パンフをお借りしました)
  • 渡辺直樹さま (うるうる・・・TT)

この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。^^

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