Live: 2007 Tsuyoshi Nagabuchi Arena Tour "Come on Stand up!"

Last Updated: Mar.14,09; Open: Mar.17,06
長渕 剛 2007年 アリーナ・ツアー Come on Stand up! 名古屋:日本ガイシホール (Oct.24,07) ライブ・レポート
--おかもっちのパフォーマー要素も備えたライブ --

このレポは,AB'S: Into the Light「AB'Sのメンバーのライブレポ」コーナーに掲載していた分に少し加筆したものです。

一ドシロウトの戯言と割り切ってお楽しみいただければ幸いです。

メイン・パフォーマー:長渕 剛(Vo/G)

サポート・メンバー: 角田 順(G), 坪井寛(G), 国吉良一(Key), 川嶋一久(B), 昼田洋二(Sax), 高橋"JACKIE"香代子(Cho), KAZUMI(Cho), 井島瑠美(Cho), 薮内陽子(Cho), 岡本郭男(Ds)

Place

名古屋にはでかい会場は3つしかありません。ひとつはスタンド席になったら耳がぼわんぼわんになってしまうという音的には最悪に近いナゴヤドーム。TT 次は,雨天だとびしょぬれになる名古屋港近くにある野外ステージ国際展示場,そして,これらに比べると収容人数はかなり落ちますが,ドームの音を嫌って最近ドーム級アーティストであってもこのホールに戻りつつある・・・というホールが当日の会場,日本ガイシホール。この前の年までは「名古屋レインボーホール」という名前で親しまれていました。ここは元々コンサート用に設計されたのではなく,あくまでコンサートにも使えるスポーツ施設(というか,ここはスケートリンクにもなる)・・・なので,音的にはドームほどではないけれどやっぱりいまいち・・・のわけですが,ここしかないわけですからどうしようもありません。名古屋なんてこんなもんです。ううっ。TT

しかし!さすが長渕ライブ・・・。^^; セットが凄い。今回素晴らしいと思ったのは,どの位置にいても楽しめるよう設置されたセンターステージです。例えば,私の位置からはおかもっちがばっちし見えて(神様,ありがとう・・・TT),でも,他のアングルの人だと国吉さんが,といった感じで,それぞれのミュージシャンが4方向に配置されていて,それぞれに長渕さんが絡めるようになっているわけです。だから,スタッフはえらいこっちゃですが,ファンはそれこそ平等に楽しめる工夫が随所に見られました。^^ 大きな会場の場合,よく「親指大でしか見られなかった」ということがありますが,そういうのがないというのはやっぱ,嬉しいですよね。^^

UP

Live

このライブは,皆様,DVDで見られます。^^; だから,さらっと行きますね。^^;

さて,Harrietは今回が長渕ライブ初体験。それではHarrietの長渕歴はというと・・・中学時代,YAMAHA系番組「コッキー・ポップ」で「祈り」を見たのが最初です。この番組は当時学校でもそこそこ話題になってましたので,翌日には長渕の他の曲も聞いてみたいね,という話が出て,友人がアルバムを買いました。それで「巡恋歌」あたりを聞いていたところで,間もなく「順子」がヒット,ザ・ベストテンで見られるようになりました。

話は飛んで,大学に入ったら,同じ学科の同級生がフォークソング部に入部し,新人コンサートを見に行ったらその友はそこで長渕をやっておりました。だから,ご当人ではなくコピーモノの長渕をそこそこ聞いていた・・・ことになるのかしら???

てなわけで,今回Harrietは,その友を誘って行って参りました。友は当時はフォーク漬けだったものの,今はカンペキに仕事漬け。ライブは22年ぶりで,その22年前に行ったのも長渕だったそうです。なんでも,そのライブで長渕の名前を呼んだとき,長渕が反応してくれてとっても嬉しかったのだとか。いいですよね,呼んでステージまで届く声質の人は。ふん。

で,仕事漬けの友は新譜は全く聞いてません。一方,Harrietは新譜しか聞いていません。さて,どうなることやら・・・と思ってるうちに,会場のボルテージは徐々に上がっていって・・・いよいよミュージシャンと長渕剛が入場! おかもっちってばレザー(かな?)のノースリーブの衣装がカッコいい・・・。TT 長渕のライブでは皆ちゃんと衣装もあるんですよ。で,客を煽る役も果たすんです。拳を突き上げるところではサポートメンバーもそれをやるんですね。そうすると,おかもっちのリストバンドがこれまた映えるんですよ〜。^^ あ,でもHarrietは飽くまでドラムのファンですからね,念のため。^^

さて,ライブのほうは,新譜と旧譜からバランスよく選曲されてました。上述の友は新譜は知らないわけですが,旧譜は歌詞全部暗記してるんですよね。で,アココーナー(おかもっちはいない)では,名古屋では,「乾杯」も「GOOD-BYE 青春」もやったのだ。(いひひ)。

そう,実はこの日,長渕ツアーは前半戦の最終日(?)というか,このあとツアー日程にちょびっとインターバルがあったのです。そのせいか,長渕も,聞いてて喉だいじょぶかしら?と心配になるほど凄い迫力で,とはいえ結局最後まで声枯れすることなくその迫力のまま最後まであっさり歌い切り,おっそろしい喉と根性の持ち主だな・・・と改めてプロの凄さを見せつけられた感じでした。と同時に,以前塚山エリコさんのサイトで読んだのですが,プロのシンガーの方の中には,声帯も筋肉なので,身体全体の筋肉を鍛えないといけない,と,ダンベル等でエクササイズされてる方もいらっしゃるのだとか。長渕剛も身体を鍛える中で声帯もしっかり鍛えているのでしょう。とにかく,歌は聴き応えがあるし,観客に対するサービス精神も旺盛だし,オーラも全然違ってて,やっぱ,大物は違うわ,とじみじみ思ったのでした。^^;

あと,客も凄い。何がいちばん凄いって,皆歌が巧くて,しかも声量が豊か・・・。TT 普段から歌ってるんでしょうね。ライブ中,私の後ろの席の人がずっと長渕と一緒に歌ってたんですが,これがまたいい声してるんですよ。TT 恐るべし,長渕ファンでございます。^^;

さて,そんなHarrietも,新譜はちゃんと聞いていったのでサビくらいは歌えましたし,Harrietの友は新譜は知らなかったですが,知ってる曲は後の座席の人に負けないくらいでかくてよく通る声で歌いまくっておりました。TT なんというか,二人で一人の長渕ファン分,といった風情ですが,まあご勘弁いただきたいと思います。^^;

UP

Okamocchi --Harrietの豪放Talk--

コンサートがいきなりアルバム・タイトル曲から始まって驚きましたが,シンプルでストレートな8ビートのおかもっちをしっかり楽しめるのも長渕ライブの魅力。そう,やはり,長渕でしか聞けないおかもっちもあるのでございます。^^

当日のドラムセットは3点セット。バスドラのサイズは私にはわかりませんが,左側にティンパレスがセットされてました。スネアはマヌ・カチェ。おかもっちはこの長渕リハからウッドリムを取り外して普通のリムに戻しました。なんでもあとで伺ったところ,リムの「カン!」という音が欲しいという長渕さんの希望があったのだそうです。

さて,長渕でしか見られないおかもっちの見せ場その1:「鹿児島中央STATION」。アルバムの1曲目でもありますが,それがライブでもいきなり来ました。この曲,原曲はパーカッショニストのペッカーがティンパレスを叩いてるんですが(多分),ライブではおかもっちがこれをドラムと組み合わせて叩きました! このおかもっちのティンパレス・・・というか,ティンパレスとスネアのパターンの組み立て・・・って言えばいいのかな?・・・どう表現したらよいのかわかりませんが,とにかくめちゃくちゃカッコよかったですっ!!! もうティンパレスのキレが違うんですよ,キレが!

もうひとつの見せ場は「神風特攻隊」。U2のBullet the Blue Skyのライティングを髣髴とさせる演出の中で,ドラムのかなり激しいフィル・・・というか,ソロみたいなもんでしょか? それが,効果音的に使ってありまして,ここは完全にライブの山場のわけですが,それはもうしっかりとおかもっちのカッチョ良さを堪能させていただきました。いやあ,ほんっとにカッコよかったです。^^ Harrietの気のせいかもしれませんが,DVDよりも名古屋のライブのほうがこの箇所,長かったんじゃないかな?(うふふ。^^ )

とはいえ,おかもっちの「派手な」見せ場はここだけ。(爆)あとは徹底したサポートのスタンスです。上述のようにステージがアリーナセンターに組んであり,その中を長渕さんが,この曲のここではこの方向,という感じでお客さんが平等に見られるよう配慮しながら動き回るわけですが,その長渕さんをずーーーーーーーーーーーーーーっと目で追って,ある時は振り返りながら,ある時は振り向いたまま,ある時は前方を見据えながら,ある時は乗り出すようにしながら,そして,ある時は見上げながら(!) 演奏するおかもっちはえらいこっちゃです。^^; 見ていてHarrietまで首がおかしくなりそうでした。(<気分は一心同体)TT ほんとにお疲れ様です。TT

ただ,この「見上げながら」・・・つまり,おかもっちのすぐ脇によじ登れるセットが用意してあって長渕さんがそこを上って歌うので,DVDに結構おかもっちが映ってるんですよね。^^ 確かYAMATOのライブでは,おかもっちが全員の様子が見られるように,ドラムが高い位置に組んであったので,逆にDVDで観るとバスドラまでしか映ってなかったりしたんですよね。^^; そんなわけで,DVDでまたおかもっちを視覚的にも楽しめるというおいしい誤算があったのでした。^^

で,おかもっちの見せ場以外でのプレイ・・・実はHarrietは騒いでる割には,こういうウラでのプレイのほうが好きだったりします。だからこそ,サポートでの演奏というのも要チェックなわけですが,長渕ライブで改めて感じたのは,やっぱりダイナミクスです。シンプルなロックであり,主役の存在感が凄まじいからこそ,逆にドラムは派手なことはしないわけですが,その「AメロとBメロの間のフィル等フツーのどうということはない「タタン!」系フィル」がHarrietは大好きなのです。^^ 他のドラマーと比べてうんとめりはりが効いていて,しっかり場面切り替えをしてくれるので,曲がとっても聞きやすくなりますし,曲が締まってカッコよくなりますよね。^^ CDで聞いても惚れ惚れしてしまいますが,ナマで聞くともううっとりニマニマ幸せ一杯。^^

あと,これも毎回のレポで書いてるのでアレなんですが,やっぱり音質ですよね。長渕さんのあの声をしっかりサポートできるだけの芯とシャープさと重さを併せ持つ音が出せるドラマーはおかもっちしかいません。^^

小技については,AB'Sのようなとんでもないハイハットワザはなかったですが,スローな曲のエンディングではやはりシンバルの使い方が繊細ですし,なんとロールが出てくる曲ではスティックを一瞬レギュラーに持ち換えてまして,そういうところを見逃さない私っていったい誰を見に行ったんだろうと・・・。(<言うまでもないことでした。^^ )

なお,ライブについては,くどいようですが,DVDが出ておりますので,そちらでお楽しみいただくとよいと思います。Harrietも,DVDを観て新たに気づいたことなどありましたら,随時書き足していきたいと思います。^^

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