ある日,姉妹コンテンツの主役のおかもっち(AB'Sのドラマーの岡本郭男)から,こんなセリフが飛び出しました:「パールのジェフモデルのスネアも持っとるよ」
ちなみにおかもっちはYAMAHAのエンドーサー。いいのか,そんなコトを洩らして・・・。^^;;;
この時点でのおかもっちからの情報はただひとつ:「トリプルX時代にJun-Boh(河内淳一)からもらった」・・・。
てなわけで,調査開始。まず,1991年のドラマガに載ってた広告をチェック。90年代の広告をチェック。カッチョいいジェフのお写真とともに,3つのスネアが掲載紹介されています。
まず,ピッコロは除外。メイプルかスティールか,ということになります。あと,S-6214は,1996年時点で,S-4214に変わっている,とDrum Brother(リットー・ミュージック) で読みました。
それでは,おかもっちのスネアはこの2つのうちのどれか???ということになるわけですが,当サイトの西の機材チャンプよっさんが一言:「ジェフのシグネチャー・モデルのスネアは存在しない」・・・ひええええええっ!
とはいえ,おかもっちがわざわざ誤情報を言うはずがありません。当然,河内さんが「ジェフが使ってた(のと同じ)スネアだよん」とおかもっちにプレゼントしたものを「ジェフ・モデル」とおかもっちが呼んだか,もしくは,河内サイドから「ジェフ・モデルだよん」と説明しておかもっちに渡されたのか・・・。まあでも,ジェフに叩いてもらってる河内さんですから,機材自体を間違えることは無いでしょう! ともあれ,ジェフが使ってた機種であることには違いないだろう,との仮定の下に話を進めましょう。
さて,上述の1991年のドラマガの広告では,S-6214は「TOTOのライブに使っていた」とあって,メイプルは「レコーディングに使用」とのこと。(まあレコだと見えないからわかんないですけど)。で,宣伝になるとしたら,「絵」として広告に写ってるスネアになるでしょうから,S-6214の可能性も結構高いかな?という仮定が成り立ちます。
で,どうしたかといいますと,手っ取り早く,岡本さんにメールで聞きました。(爆)メイプルですか?スティールですか?と伺ったところ,「スティール」であるとのお返事が。
ってなところで,そっか,それじゃ,S-6214だね・・・って結論付けようとしたところ,よっさんからとんでもないご報告が・・・!
そう,甘かったんですね,Harrietは・・・。このS-6214,ビミョ〜に仕様が変わっているのです! まとめますと・・・
よっさんによる補足(5): このカタログからもうひとつのジェフモデル(?)One-Piece Maple登場!
よっさんによる補足(6): 1989 Vol.2, 1990 Vol.1, 1990 New Version, 1991 Vol.1でもS-6214の仕様はこれと同じ
よっさんによる補足(9): 1992 Vol.2-3,1993 Vol.1,1994 Vol.1では,これから変更なし
型番がS-4214に!
ただし,特に仕様等は変わらず。
ニューモデル SensiTone発売!
Standard Steelのスネア[S-5114D]: 14"x6.5"(浅胴(14"x5.5")はなくなり,深胴のみに)定価:24,000円
以上が「ジェフ・スネア(スティール版)」の変遷です。よっさん,ありがとうございました。TT
なお,おかもっちスネアの同定過程につきましては,おかもっちコンテンツのEquipment: Gear Historyをご覧くださいませ。^^
ここで,ついでなので(<どこが「ついで」だ!),ジェフ関連のドラム記事やPearlの動向を振り返ってみましょう。
なお,ジェフの機材につきましては,詳細なレポがJeff's World: Drum Gearにありますので,そちらも是非ご参照くださいませ。^^
Harrietのカタコト要約:Paul Jamiesonの証言
「僕は6ピースのグレッチのチェリー・サンバーストをジェフのために作ったよ。」
「彼はパールとエンドース契約を結んでるんだけど,今のツアーでは,22"x18"のベースドラム,10",12",13"16"のタムをセットしてるよ。ジェフのすべてのドラムはダブルヘッドになってて,レモのアンバサダーをトップ,ボトム両側に使用してる。時々ボトム側にはディプロマを使うこともあるけどね。」
"We used B & K's for overheads, which are incredible for cymbals: real high fidelity. As far as drums go, I used my standard sized Pearl Maple kit. No power toms. My bass drum is oversized. It's 18" x 22". With snare drums, I used a variety. An old Ludwig Black Beauty, a Pearl Piccolo, a Ludwig chrome and a custom Valley Drum Piccolo. The choice of snare changed with the texture and style of each tune. When we record, there's never any real rules. If there's a new drum or mic or effect or whatever, we'll try it."
Harrietのカタコト要約:
「僕たちはB & Kをオーバーヘッドに使ったよ。それはシンバルに信じられないほどいいんだ。本当に高品質なんだよ。タイコ類については,僕はスタンダードサイズのパールのメイプルのドラムキットを使ったよ。パワーサイズのタムは使わなかった。バスドラムはスタンダードよりも大きい18"x22"なんだけどね。スネアはいろんなのを使ったよ。古いラディックのブラック・ビューティー,パールのピッコロ,ラディックのクロムとカスタム・バレイ・ドラム・ピッコロを使ったんだ。スネアの選択はそれぞれの音のテクスチャーとスタイルで変えるね。レコーディングのときは,ルールなんてないんだ。もし新しいドラムやマイク,エフェクトでもなんでもあれば,まず僕たちはそれを使ってみるね。」
"...Pearl jazz-size toms, 10", 12", 13", and 14" and 16" floor toms, an 18 x 22 bass drum, a Pearl piccolo snare, a Pearl standard-size metal snare, and I have a Ludwig Black Beauty and a 6 1/2" regular Ludwig metal snare drum."
Harrietのカタコト要約:
「・・・パールのジャズ・サイズのタム,10", 12", 13", 14"と,16"のフロア・タム,18x22のバスドラム,パールのピッコロスネア,パールの標準サイズのメタルのスネア,あと僕はラディックのブラック・ビューティーと6 1/2"のラディックのメタルのスネアを持ってる。」
ええっと・・・・。^^;;;
また改めてまとめなおしたいと思います。はい。^^;;;
詳細は同じく,Jeff's World: Drum Gear 「ジェフ・ポカーロ・シグネチャー・スティックの考察」を見ていただくとして・・・
実はBBSであれこれ語り合った時にはDVDからのキャプチャ画像やカタログ,雑誌等のスキャン画像等も参考資料としたのですが,さすがに著作権に関わりますので,正式UPにあたり,画像はカットいたしました。ご了承くださいませ。^^;
このお写真はHarriet所持のJPモデルスティック。上が新品のRegal Tip。下はPearl Jeff Porcaro Model 110Aで,グリップのところのJAPANの文字が・・・(見えます〜?)。Pearl のスティックは,1985年頃大学の先輩にドラム・クリニック(1時間ですけど)をやってもらったときに使った覚えがありますので,購入はそれ以前ということになります。(あんまりはっきり覚えていない。)
こうしてみると,チップの形も長さも全然違います。Pearl の方がショルダー部分が太いですね。ラッカーを削ることで手の痙攣を云々とインタビューで答えていたジェフですが,Pearl のモデルはラッカーが塗ってあります。一方,Regal Tipはラッカーなし。
ちなみに,岡本さんのスティックもラッカーが塗ってあるのをサンドペーパーで削っている,ということだったので,最初からラッカーなしにしないのは何故ですか?と以前伺ったのですが,日本は多湿なのでラッカーをかけてないとすぐに反る,ということでした。日本でJPモデルとして販売するには,やはりラッカーが必要だった,ということかもしれません。
なお,岡本さんから,こんな情報も頂きました:
ミュージシャン仲間(樋口宗孝さん?)から,ジェフは昔は割合太めのものを使っていたのを細いのに変えて,「細いほうが自分にはいい」と言っていたと聞き,「Jeffが使っている」というスティックを持ってみたところ,非常に軽くて,「こんなに軽いのでTOTOをやってるの?」というような会話をした覚えがある。ツアーやら何やらで体力的にきつかっただろうから,そういう理由もあるかもしれない。
だから,逆に,その後で,細いものから太いものに戻した可能性もあると思う。
(いろんなスティックを使用していることについて)当時,ドラム・メーカーはかなり儲けが大きかったので,ジェフのような世界的なドラマーには,こぞってモニタリング用のいろんなスティックを持っていってたのではないか? マネージメント・サイドで受け取ったものなどもあったかもしれない。ドラマーとしては,曲に合わせて数種のスティックを使い分けたいというのは当然あるはず。
・・・岡本さん,ありがとうございました・・・。TT(うるうる)
なお,このスティック・ネタ,Jeff's Worldに提供予定だったのですが,あまりにJWの管理人さんが忙しそうでしたので,一旦こちらに掲載いたしました。^^
下記の皆様にご協力を頂きました。ご協力ありがとうございました。TT
さて,Harrietはある日,ジェフファンELPファンでもあるJunGreenさんに楽しいイベントがあるのでおいで,とお声掛けを頂きました。しかもLenny Castroもやってくる・・・ってどうなってんの??? ^^;;;
ま,そのあたりの詳細はいずれご紹介するとして,^^; この日Harrietは,家族の体調不良のため参加できなくなったよっさんから,あるミッションを受けておりました。それは・・・
「ジェフがパール以外ではどのドラムをよく使っていたのか知りたいから,レニー・カストロに聞いてきて欲しい。」
Harrietのアタマの中をよぎる一文字。。。「は?」
・・・でも,サイトのBBSで機材調べに機材調べに機材調べにと何かとお世話になっているよっさんのためと,頑張って聞いてきましたわよ,カタコト英語で。。(ううっ)。TT
(以下のやりとりは,Harrietのとっても曖昧な記憶に基づくものです。英文がおかしいとかあれとかこれとかツッコんではいけません。^^; )
Harriet: What kind of drumset did Jeff often use, except Pearl?
Lenny: Except Pearl? Actually Jeff often used Pearl.
(はりちゃん,固まる。)
Harriet: Well, yeah, I know he was an endorser of Pearl, so I guess he often used Pearl. But I think he had many other drumsets, such as Ludwig, Gretsch,...or Brady.
Lenny: Brady! Yeah! Brady!
Harriet: I was asked by my friend Yossan, who bought Brady drumset from Australia. He would like to know what drumset except Pearl Jeff often used.
Lenny: He often used Pearl.
Harriet: What color, or what finish?
Lenny: Natural, no lacquer.
・・・だそうです。^^;
で,あの,Pearlじゃなかったら掲載しないつもりだったんですが,思いっきりPearlだったので掲載することにしました。^^
もちろん,Harrietがその日のうちに,よっさんに任務完了報告メールをしたことは言うまでもありません。^^ そんな,余計ナゾが深まろうがなんだろうが,あとはHarrietの知ったこっちゃありません。はい。^^