小さなシンバルを上下に合わせ,スタンドに設置し,スティックだけでなく左足で開けたり閉めたりしながら音をコントロールするシンバル。おかもっちサウンドの要のひとつでもあります。テンポにもよりますが,基本的にはおかもっちは16ビートも右だけで打っちゃいます。
シンバル製作で有名なトルコのメーカー,イスタンブール社のハイハット。
TOP(上)に設置されたこのシンバル,実はBOTTOM(下)用。ハイハットは普通,TOP用よりもBOTTOM用の方が分厚いのだそうです。
このシンバルはメーカー名(ISTANBUL)以外に何も書いてないため,シリーズ名とか全然わかりませんが,いろんなシリーズに分かれる前の,メーカー設立(1981年) 後,間もなく出たものかもしれません。
ボーヤさんが設置したハイハット。空け幅をハイハット・スタンドの太さなどを参考に類推しましょう。^^
おかもっちは,地方のライブでも,スネアは持って行かなくても,ハイハットは持って行きます。(笑)サイズは13インチですが,シンバル類は重いらしいので,このあたりにもおかもっちのこだわりを感じます。^^
これがボトム(下)に設置されたK ジルジャン(K Zildjian)です。Kという御馴染みのロゴと反対側に,「BOTTOM HI HAT」(片方なので単数形)とサイズ(13")の文字が入っています。
K Zildjianは,(1) Dark (2)Warm (3) Expressive がジルジャン社で謳っている音色の特長です。
さて,このコーナーで以前Harrietは,このハイハットを,「Mastersound Series Hihats Medium Heavyではないか?」とご紹介していましたが,その後, a2aさんから,これはノーマルのK Zildjian,とご指摘がありました。a2aさんによると,Mastersoundは「Mastersound」の刻印がちゃんと入っていて,しかもMastersoundのシンバルのエッジはナミナミなのだそう。
てなわけで,どこかに写真がないだろか?と思って探したところ,ヤフオクにありました。^^; 確かに上下(TOP,BOTTOMとも),Mastersoundの刻印が入っています。しかもふちっこがやっぱしフツーではないですね。
ということで,おかもっちのハイハットの下(Bottom)はK Zildjian Series,とここに訂正させていただきます。
ただし,現在売っているものとおかもっちのものとは,BOTTOMという字体が違っています。それで,中古ショップをちらっと覗いてみたんですが,同じ字体のものが見当たりませんでした。多分字体でシンバルの製造年が推測できるのではないかと思うのですが・・・。[Mar.01,09 付記]
上の写真は,Harrietが床に寝っ転がって撮影。(笑)横にわずかに写っているのはボーヤの山崎さん。奇妙な撮影者は無視して黙々とセッティング。^^;
右の写真は,ボーヤさんがドラム・スローン(椅子)に座って角度を確認した後のショット。ハイハットとバスドラのペダルの角度は「完全ハの字」(おかもっち談)となっています。これは脚立に乗って撮影。(笑) このあと,おかもっちが微調整しましたが,目安はこんな感じです。
ちなみに,下に敷いてあるのは耐振ゴムマット。この日はドラムブースでの演奏でした。
おかもっちの左側に高く設置されているチャイナ・シンバル。まだシリーズ名がなく,Sabianというメーカー名のみ。
Sabian社は1982年設立当初は無地で販売を開始し,翌年から社名のロゴが入るようになったので,その頃からシリーズに分かれるまでの間のものということになります。
このチャイナは,AB'SのNo Destination Tour(2004)ではまだおかもっちの左側に設置されていました。まだ下記のJazz Masterは設置されていませんでした。Jazz Masterが入るのは,SINGLEのレコーディングあたりからのようです。
おかもっちの右側に高く設置されているスウィッシュ・シンバル。チャイナとスウィッシュはオトがよく似ていて,メーカーによってはスウィッシュではなく全部「チャイナ」とあったりします。実はこれ,インチ数,"Swish", "Jazz Master",以上3つが,とーーっても小さく書かれているだけで,あとはな〜んも書いてありません。多分Masterwork社のものだと思うのですが,同社のサイトで調べたところ,Jazz Masterシリーズは無地なんですよね。^^; いや,ようわかりませんけど。^^;
ちなみに,音色については,おかもっち曰く,Sabianが「激しいチャイナ」,Jazz Masterが「美しいチャイナ」だそうです。この表現自体が"ろまんちっく"ですよね。うふふふふ〜。^^
2006年5月の時点では,パイステ社(PAISTE)のザ・パイステ・シリーズ(The Paiste Series)フル・クラッシュ(18″PAISTE Full Crash)を使用していましたが,その後割れたので(!),同年8月のAB'Sのレコーディングとこの撮影の時には,既にパイステ2002に替わっておりました。^^; プロにも人気のザ・パイステ・シリーズ(The Paiste Series)は,特別な素材で作られていて,音がきれいなのが特徴とか。この2002はプロの定番機種。Paiste社のサイトの解説ページで,2002シリーズの音を聞き比べてみてください。^^
トップ・シンバル(ライド・シンバル)として十分使える音色のシンバル・・・というか,「フル・ライド」という名前からして,ライド・シンバルとして使うことを想定して製作されたものと思われます。おかもっちはこのシンバルを,おかもっちの左側にクラッシュ・シンバルとして設置,フツーに叩いてます。
一般的に,シンバルはシリーズで揃えることが多いようですが,おかもっちは何十枚ものシンバルの音をひとつひとつ聞いて,一枚一枚選んでいます。こだわってます。^^
もちろん,クラッシュ2枚についても,サウンドによって使い分けます。
よく間奏等でドラマーがドラマーから見て右前のシンバルをカンカン叩いているのを見かけますが(見かけるってヘンか???),そのシンバルがライド。トップ・シンバルとも言います。
パイステ社のサイトで見ると,このシリーズ,2006年時点では,22インチは存在しません。某楽器サイトによると,中古でも滅多に出回らないレアものだそうです。^^;
サウンドの特徴については,モリダイラ楽器のページを覗いてみましょう。
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