Live Reports
小坂明子 Akiko Kosaka CD Pianish 2nd 「Pianade」発売記念ライブ; 名古屋 Doxy, May 15,08
Reported by Harriet
リエママさんから「良かった!」とメールをいただきましたので,これは行かねば!と頑張って行ってまいりました。^^
名古屋は中間管理職のサービス残業で景気を持たせている地域なので,平日の19:30はやっぱりちょっと厳しかったようで,お客さんの入りがいまひとつだったんですね。それで,ぎりぎりで当日で入った割には良い席をGETできました。喜んでいいんだかどなんでしょね? ^^;
で,まずは主役の小坂さん。「小坂明子」といえば「あなた」な私のイメージは消えました。今の歌唱力,素晴らしいです。声が太く低くハスキーになっていてすっごくうまいんですよぉ! 今回はピアノ・インストのライブで,時折歌が入る,という構成だったんですが,なんかちょっと勿体無いなーって思いました。もっと歌えばいいのにぃ。
曲はですね,そうですねー,今のカテゴリーだと「癒し系」になっちゃうのかしら? でも,映像がなんとなく浮かぶような音楽で,むしろ映画音楽っぽいかな,って思ったら,案の定後半で演奏された曲は映画音楽として使われるそうです。3拍子の曲と,3連系(爆)の曲が多くて,ゆったりしっとりちょっとしんみり,な味わいのある曲ばかりでした。
面白かったのは,松田聖子に書いた曲(実際には諸事情でボツになったらしいんですが)と高橋真梨子に書いた曲を披露されたんですが,聖子ちゃんの曲は聖子ちゃんが,高橋真梨子の曲は,高橋真梨子が,それぞれ本当に歌っているように聞こえるんですよね。それが,演奏していくうちに,小坂明子になっていくんですよ。これは多分,ギターとベースがそうしてるんだと思います。
というギターとベース。まずは梶原順。・・・うまいですねー。
ピアノと音域がかぶっているときにギターが旋律を弾く時は,微妙に音を遅らせて(しかも遅らせるタイミングが揃っている),でも,かぶらないときはしっかりジャストで入れるんですよね。アコギってこんなにダイナミクスをつけられるんだな,っていう表現力,指の動きの正確さ,しかもこの方,コーラスもうまいんですよ。
ギターというと,ペーペーなアマだと速く弾ければうまい,みたいなところがあるんですが,リズムも音も正確に弾けるというのは意外と至難で,それが如実に出るのがアコギ・・・という気がするのですが,実際のところはわかりません〜。^^;
で,第2部の冒頭がこの梶原順と直樹さんの二人の演奏だったんですが,これがまたカッコいいんですよ。直樹さんの曲なのですが,梶原順さんのソロに収録されている,ということなので買ってきました。そしたら,サックスにナベサダが入ってました。^^; ご存知の方も多いかと思いますが,梶原順は渡辺貞夫のサポートメンバーですから,まあ一肌脱いだ,ということなのでしょか。あとは,本田雅人,バカボン鈴木,沼澤尚あたりが入ってます。
話がズレましたが,この二人で演奏した曲のベース,もうね,ベースじゃないです。ギターです。^^;
てなわけで,いよいよ直樹さんの方ですが,使用ベースはYAMAHA TRB,6弦です。アンプはSWRのちっちゃいやつ。ついでに服装は(爆),黒のシャツ,黒のジーンズ,黒のハイカットのシューズ。さっすがおしゃれな直樹さんです。^^
で,今回のライブでは直樹さんの指がじっくり見えたわけですが,なんかね,AB'Sのときはフツーに弾きますけど,このライブのときは,殆ど親指しか使わないんですよ。これ,どうしてなんでしょね?
ベースを弾かれてる方,理由がわかったら是非教えてください。
それで,割合アップテンポの曲が2曲あって,よくギターの本体を叩きますが,これをね,ベースでやってるんですよ。いやあ,見てて右手の忙しいこと! 親指がそれなりに動くのに,その隙に,その拍のところだけ(当然そこはベースが休みになる)トン!っと本体を叩いてリズムを出すわけです。最初,梶原さんがやってるのかと思ったんですが,アルペジオだし,あれ?っと思ったら,直樹さんでした。1弦を使う頻度はよくわかりませんでしたが,6弦は結構弾いてましたね。あと,左足で拍子をとってらしたんですが,その音も曲のいい味付けになってました。
ゆったりした曲のベースなので,超絶なことはあまりしないわけですが(梶原順との曲除く),んー,やっぱり音も安定感も抜群で,シブくて,さすが渡辺直樹!という感じでございます。そうそう,歌の入った曲ではコーラスもしっかり入れてました!
てなわけで,贅沢にライブを楽しんできたわけですが,ジンジャエールのせいでさっきから胃が痛いので(だったらライブレポなんて書くなよって感じですけど,できるだけ旬(?)な気持ちで記録しておきたいので),ちょっとこのあたりで切り上げますね。^^;
リエママさんからチャチャ!
おぉっ、ハリさんも行ってきたんですね♪ 良かった〜・・・でしょ♪♪
ライブの様子が目に浮かぶような素晴らしいレポートありがとうございます。何度も「そうそう、」と頷きながら読んでいると11日の感動が甦ってきます。。
>松田聖子に書いた曲
これほんとに「The 松田聖子」っていう曲で、聴いていると松田聖子が歌っている姿が頭に浮かんできましたよね(それも振り付きで・・)
ピアノもギターもベースもそれぞれの音が本当にきれいで、心地良くてず〜っと聴いていたいと思いました。。
Harrietのおまけ
そうそう,Your Gentle Smileという曲とCat Mint Teaという曲が割合アップテンポの曲だったんですが, 演奏に一体感があったので,ドラムやパーカッションが入ってないのになんかウラでブラシか何かで入ってるような錯覚を覚えました。
岡本さんがカホーン叩いて参加したらもっとカッチョよかっただろうな〜♪ ^^
Harrietからさらにおまけの一言
文中の直樹さんの曲("Peace")は,梶原順公式サイトのアルバム試聴ページで聞くことが出来ます。
この曲の話を2008年12月のAB'S Tribute Session後の飲み会で話題にしたところ,ムラさんが,「他の人に曲を提供するなら,ソロを出して欲しい」とポツっ。^^; た・・・確かに言われてみれば・・・。^^;
さて,このときの小坂さんの名古屋ライブは異様にゆるゆるアットホームで(笑),休憩時間には梶原順さん(<愛知県出身)が客席のお父様のところにいらしてお話しされてたり・・・。^^; 帰り際には,CDやDVDの購入に並ぶお客さんが皆さん,小坂さんにサインを頂きながら,ライブの感想をいっぱいいっぱい話してました。^^
で,HarrietもCDとDVDを購入したのですが,その際,AB'Sのファンで直樹さんのライブ情報を小坂さんのサイトから拾って自サイトでご案内しているとお話ししたところ,小坂さんに「どんどんリンクしてどんどん宣伝してください!!!」とすっごく明るい笑顔でおっしゃって頂いた上,スタッフの方に出口まで送って頂き,「今後とも小坂をよろしくお願いします!」と深々とおじぎまで・・・。^^; しかも小坂さんって,ライブ中,AB'Sの宣伝もしてくださるんですよね。
そんなわけで,当サイトでは小坂さんのライブはちょっと多目にご案内しています。^^ もちろん,胸を張って堂々とご案内できるアーティストさんでなければ,何されたってそういう贔屓はしませんけどね。^^
Keiko Lee; 名古屋城宵まつり 〜Summer Live in 名城 2008〜; 名古屋城 二の丸イベントステージ; Aug.16,2008
Reported by Harriet
Members: Keiko Lee(Vo),松木恒秀(G),野力奏一(Pf/Key),渡辺直樹(B),渡嘉敷祐一(Ds)
てなわけで,名古屋城宵まつり,行って参りました。蒸し暑い名古屋での屋外ライブ・・・皆うちわでぱたぱたやりながら見るライブ・・・焼きそばと串カツ食べながら見るライブ・・・。^^;;; ジャズとは思えない風景ですわね。^^;
で,オーディエンスは数百人。なんたって入場料800円でKeiko Leeが見られるわけだから,けちな名古屋人が逃すはずがありません(<私もその一人 ^^; )。 Keikoさんはあでやかな赤のワンピースに黒のレギンス,他の皆様は黒で統一。その前の出し物は和太鼓でした。その前がゴーレンジャーね。^^;
最近私は体調の悪い箇所が日替わりランチ状態なのですが(なんでだ),この日は出かける前から右耳がトンネルに入ったときみたいにボーンとエコー状態で,右側にいる人の声は殆ど聞き取れない状態。でも,幸いライブはそれなりに楽しめました。^^ ライブハウスだったら音がこもって聞き取れなかったかもしれません。暑い場所でのライブでしたが,そういう意味でもラッキーでした。^^
曲は,ゲストの方がまず2曲,いわゆるスウィングの曲を歌った後,Keiko Leeさんが登場。ちょっと前のポップスをハーフタイムシャッフル,16ビートなどにアレンジしてありまして,ジャズを知らなくても楽しめる内容になってました(といってもジャズアレンジですけど)。曲は,New York State of Mind, Time After Time,My Love, Love for Sale(どっかで聞いたような・・・ ^^; ),えっと,あと,なんだっけ? ^^;
アンコールは,Stand By MeとRoute 66のゲストの方との掛け合いでした。^^
さて,私のメインはもちろん・・・とは言いませんが,リズムセクションでございます。まず,ナマ渡嘉敷祐一・・・巧っ!巧いわ,流石に巧い!
ドラムセットは,塚山エリコさんのサイトのお写真のものとは多分違うと思います(けど,光の加減もあるからわかりません)が,セット内容は,フロントヘッドのないバスドラ(多分・・・),タム1つ,あと,スネアは浅く見えたんですけどよくわかりません。シンバルはチャイナはなし,クラッシュ2つにライド,あとはハイハット。
あと,グリップはレギュラーに見えました(割合後ろの方から立ち見してたので,よくわかんないんです)。フィルのパターンも多彩,シンバルワークも巧み,ややこしいリズムもいらっしゃいませ状態,とにかくカッコいいです。^^
シンバルは割合細めの音で・・・ってジャズだから当然か。^^; ライドじゃなくてクラッシュのカップ部分を叩いてライドみたいにカンカンした音を出したりもしてましたし,ラストの曲の締めでは,2枚のクラッシュ(1枚はライドだったかも)の手前側(ドラマー側)じゃなくて外側(観客側)を一緒に「シャン!」って叩いたり・・・これ,Vinnieがやってるのを YouTubeで見たことありますが,やっぱり音がより客の方に散るので,ナマで聞くとかなりインパクトがありますね。
で,キーボードはね,巧かったですよ〜。完全に弾き倒し系です。この日はギターがいなかったので,ソロは殆どキーボードが取ってました。楽器はエレピ,シンセともYamahaだったと思います。
Keiko Leeの後ろで演奏してたのが直樹さん。最初のうちは,エレピがベース音も弾いちゃってるので,おかずっぽい入れ方をしてましたけど,曲が進むにつれて重厚なベースの音がしっかりと響き渡るように。^^v
ソロコーナーでは,いつものようなシブいベース・・・だけでなくっ!!! 久々スラップソロも出ました! やはりスラップが出てくると,この音だったらドラムはやっぱりおかもっちがいいなあ〜とついつい思ってしまう私・・・。ただ,派手なソロではなくって,狭い音域であくまでサポートという立場をわきまえたソロでした。^^ (けど,カッチョよかった〜 ^^ 幸せ〜♪)
面白かったのがバラードのテンポ。2007年の諸岡ライブの打ち上げでも話題になりましたが(爆笑ネタ検証(2)バラードのテンポ参照), My Loveがドラムがお休みのところでしっとりと素敵に歌い上げられていたんですが,ドラムが入ったとき,渡嘉敷さん,微妙に(だけど明らかに)テンポを上げたんですよ!
シンガーのテンポ感覚とドラマーのテンポ感覚(タイム感というよりも曲にふさわしいと思うテンポのこと)って,微妙に違うんだな,というのは,実は先日の桑名ライブでも感じたんですが(<後日レポ書きます),おかもっちではないドラマーもそれをやっているのを目の当たりにして,改めてその違いを痛感しました。いやあ,ホントに面白いモンですねえ。ちなみに,私はこの渡嘉敷テンポのほうが好みです。なんかね,冗漫な感じになっちゃうんですよね,あんまりゆったりし過ぎると。でも,多分歌いあげるのを聞きたい人は,ゆっくりの方がいいかもしれません。このあたりってかなり難しいテーマですよね。
Harrietからもう一言
なんか,妙な終わり方なレポでしたね。^^;
このライブは,元々岡沢章さんがベースを弾かれる予定だったのですが,事情で急遽直樹さんが弾くことになりました。うちは,ダンナがジャズが好きで,さすがに岡沢章は知っているのですが,今回直樹さんが弾くことになり,実際その演奏を見て,「渡辺直樹がこんなふうにジャズも弾けるとは知らなかった」と言っておりました。ヤツは割合ミュージシャンについては辛口な方なので,こういうリアクションをしてくれると非常にしてやったりな気分になります。^^b はりちゃんの日本全国AB'Sファン化作戦第1段階家族編(???)はとりあえず順調でございます。^^