現在のメインのドラムセットY AMAHA Maple Customの詳細は,Drum Gear をご参照ください。^^
AB'S再結成後の初ライブ(目黒ブルース・アレイ)では,YAMAHA ビーチカスタム・アブソリュート(Beech Custom Absolute)をモニタリング使用(ビーチ:ブナ材)。バーチと迷った末,バーチだと音が硬いということでセレクトして使ってみたとか。ただし,結局この後,メイプルカスタムに戻したそうです。
で,調べたら,ありましたありました! ヤマハ・カスタムシリーズの歴史が記されたコアなサイト(Music @ 勝戸倶楽部)が!(<左メニュー「ガッキヲカオウ」をクリック>メイン(右カラム)から,「ヤマハ ドラム 〜 YAMAHA Drums」>いちばん下の「ヤマハドラム カスタムシリーズの歴史」の順にクリックすると出てきます。)
おかもっちがスタジオ入りして最初に使ったのがレコーディングカスタム。これはシェルがバーチ(カバ)製で,当時はまだYD9000Rと呼ばれていました。この後,RogersやSlingerland,Sonorと洋物に行きますが,1990年にはYAMAHAに戻ります。長渕剛Jeep Tourで使用されたロックツアーカスタムは1997年で消滅。ただしおかもっちは,1994年の長渕Captain of the Shipで,既にメイプルカスタムに切り替えてます。AB'Sの再結成時に使用したビーチカスタム・アブソリュート(桃(peach)じゃなくってブナ(beech)です)は,2001年にビーチカスタムから移行したもので,2007年には消滅したようです。^^;
なお,YAMAHAはドラム製作40周年ということで,ヤマハドラムヒストリーというページを新設しました。^^ 写真入りでYAMAHAドラムの歴史が載ってますので,ご参照くださいませ。^^
堀井勝美プロジェクトのテレビ収録や,90年代終わりごろの塚山エリコレコーディングに使用されているドラムセット。AB'Sのセカンド・サードのレコーディングも,このセットを購入したため,ロンドンのレコーディング・スタジオに同じ機種を依頼した,ということでしたので,音自体はこの機種のものということになります。使用されていた時期については,AB'Sのセカンドあたりでのレコーディング時以降から,2000年秋あたりまで・・・というのは,塚山エリコ公式サイトPhoto Galleryでおかもっちの機材を追うと,Vol.8, Vol.11 では,Sonorなのですが,「カリブの夢」のリハはYAMAHA・・・といってもライブだから,とも考えられるのでその次のレコの写真を見ると,Vol.17(2000年11月21日)でのレコーディングでの使用セットがやはり既にYamaha Maple Customなのですね。
てなわけで,YAMAHAのモニター(エンドーサー)のため,このところは滅多にお目見えしませんが,今でもおかもっちの手元に眠るドラムセットです。フィニッシュ(仕上げ)は多分,アフリカン・ブビンガー・フィニッシュ(African Bubinga finish)。ブビンガの色合いは堀井勝美プロジェクトや塚山エリコサイトでの映像・画像でご確認くださいませ。^^
シェルは全タムともブビンガー(12 ply)。シェルにはHeavyとLight の 2 種類あり,おかもっちは多分Heavyを使用していたということです。当時のカタログには,Heavy(厚さ12mm)の方だと"Mellow and dry sound″で,Light(厚さ7mm) の方は,"Responsive and direct sound″と書いてあります。仕上げは,Bubinga(ブビンガーの木の色のまま) のほか, Enony(黒)もあったようです。
AB'Sはセカンド・サードアルバム共ロンドン録音。AB'S 2 の録音の前にSonorを購入したため,録音時でもソナーを使いたいと希望したところ,新品のSONORがドイツから取り寄せで現地調達されたのだそうです。
なお,Sonorの当時のカタログを調べると,Signature Series,Phonic Series,Phonic Plus Seriesの3種のドラムセットが載ってますが,Signature Seriesがブビンガー,Phonic Seriesがローズウッド,Phonic Plus Seriesがビーチでそれぞれできてたようです。
※AB'S 2 ではピッコロ・スネア,AB'S 3 ではエレクトリック・ドラム(シモンズ)も使用
ソナーはドイツの有名なドラム・メーカー。「シグネチャー・シリーズ」という命名理由は,このシリーズを当時のソナーの最高傑作として,当時のソナーの社長であるHorst Link氏のサインを各タイコのエンブレム(金色!)に施したため(画像で見ると,シリアル・ナンバーつきっぽい)。 このシリーズは,1980年に製造が開始されましたが,2004年2月にこのHorst Link 氏が亡くなったためか,2003年で製造中止となったらしく,現在のSONORのサイトには掲載されていません。SONORはドイツのメーカーですが,日本でも使用ドラマーは結構多く,青山純,山木秀夫もソナー・ユーザーです。
余談ですが,このソナーのタム・ケースは頑丈で,コロもついているので,おかもっちはiMacを持ち込み修理のお店に持っていく時にも流用したそうです。^^;
ところで,AB'S Tribute Session(2007年11月)の打ち上げ時に,びぃすけどん♪さんにネジを頂きました。^^; (<「ネジ1本で喜ぶ人」と称された私・・・。)ちょっとデジカメが瀕死の重症のため(しくしく)こんな写真しか撮れませんでしたが,これでほぼ原寸大(約6.5cm)です。^^
1982年に発売された新しいセット。深胴タイプです。
XP-8 Power Shellsの写真は,ロジャ・マニアのa2aさんのサイトで見られます。^^
a2aさんに,藤丸さんのライブのときの映像から,タムのサイズを推測していただきました。^^
スペクトラム時代から愛用していたものではなく,新たに買い直したもの。新たなバンドということで,ドラムセットを一新する際,楽器店で音が気に入り購入。 AB'Sらしい色を当時のローディに相談したところ,ワインカラーという提案があったので,その色で購入したそうです。
※このセットとタムのサイズにつきましては,a2aさんに同定いただきました。ありがとうございました。^^
Rogersのドラムは,おかもっちが「影響を受けた」と挙げているDavid Garibaldi が愛用していたことでも有名なRogersドラム。愛奴後のスタジオ時代に購入したセット。BIG Rのついたこのシリーズが出たときに,フットペダルやハイハット・スタンドとまとめて購入したそうです。アウトフィットとはセット名のことで,a2aさんによると,おかもっちは多分,ロンドナー・セブン(Londoner Seven)というセットに,必要なタムを追加していたのではないか,とのことでした。ちなみに,ロジャースのバスドラには鉄柱が入ってます!
Londoner Sevenの写真は,a2aさんのサイトで見られます。^^
スペクトラムのDVD Never Can Say Good-byeを見ると,ライブでのセッティングで,18インチのフロア・タムが左側にセットしてあります。
BBSの質問への岡本さんの返答等によると,当時Rogersを選んだ理由として,(1) 国内メーカーのものは当時モニターも断るほどひどかった (2) ラディック(Ludwig)は音がジャズっぽ過ぎ,グレッチ(Gretsch)はロックっぽ過ぎたため,その2つの間くらいで適度にロックっぽくかつ繊細なもの(Rogers)を選んだ,ということでした。
なお,8インチ・10インチタムについては,シングル・ヘッドのオリジナルを山野楽器店に頼んでダブル・ヘッドに改造依頼。山野楽器からモリタ楽器に依頼がいったようで,モリタ楽器の手による改造が施されています。具体的には,シェルの深さが浅いため,スモールビーバーテールラグをオフセットして取り付けてあること,メモリーロック・レシーバーもフープと干渉するため短く加工したのではないか,という指摘がありました。(a2aさんからの情報)
※このセットは,a2aさんに同定いただきました。ありがとうございました。
はい。Slingerlandの本を買いましたの,私。^^; そしたら,全く同じドラムセットの写真が掲載されていました。^^v
「ロスで衝動買いした」スペクトラムのSpectrum Shockツアー・パンフの写真に載っている黄色のセット。形がちょっと変わってますが,これはマーチング・ドラムの開発がきっかけになっているようです。1979年発売なので,まさに新発売のドラムセットを購入したことになります。バスドラムのサイズは22"で,スペクトラムのツアー・パンフレットの写真を見るとフロントヘッドが取り外してありますが,SlingerlandのカタログにはSlingerlandのロゴ入りのヘッドがちゃんと装着されてます。ただし,タムタムは形を考えても,多分ウラヘッドはつけられないのでは・・・と思います。^^;
スペクトラムの1枚目のアルバム(SPECTRUM)はL.A.録音なのですが,スタジオのエンジニアが,「こんな変わった形のドラムでは手に負えない」ということで,結局ハウスドラム(そのスタジオにおいてあってエンジニアが最も扱いなれているドラム)を使用したそうです。このときのセットは日本製で,YAMAHAかPearlかどちらかだったのではないか,ということでした。そんなこともあって,岡本さんは,ドラムの音については,スペクトラムの1枚目のアルバムだけは,いまひとつ納得していないのだとか。
なお,このスリンガーランドセットは,西武球場でのライブ('80s JAM OVER JAPAN)など,2〜3回ライブで使用したそうです。
この黄色のシリーズは,パール(Pearl)でいうところの「エイトブラザーズ」みたいなもので,タムだけのセット・シリーズ。なかなか珍しいものなのだそうです。また,これが出た当時は,他にもユニークな形のドラムがいろいろあったそうです。Slingerlandのドラムセットの写真には,真鍮っぽい色のスネアがセットされていましたが(つまり,フィニッシュの違うスネア),おかもっちは同じフィニッシュのスネアがセットされて売られていたのをそのまま購入したようです。
※このセットは,Jeff's World管理人さん,JW随一のコア・ネタ・ライターのよっさんを通じ,よっさんのお知り合いでヴィンテージ・ドラムにお詳しいREDさんに同定いただきました。
おかもっちがスタジオ時代,Rogersを買う前に使用していたYAMAHAドラムの歴史的機種, YD9000シリーズではないかと思います。
おかもっちは愛奴解散時にそれまで使っていたドラムセットを売却してますので,おかもっちのスタジオ・ミュージシャン歴はこのセットで始まったことになります。
・・・というようなことを書いていたところ,a2aさんから,スペクトラムの映像の中に,YAMAHAっぽいセットを叩いているシーンがあるとお知らせいただきました。^^ YouTubeで恐縮ですが・・・。^^;
F・L・Y (YouTube) (0:32あたり)
(サウンド・イン・Sのダイジェスト映像)(YouTube)(6:04)
確かにこのドラムセット,Rogersには見えません(というか,a2aさんの言葉を借りれば,サウンド・イン・Sの映像のタムは,「ヤマハ臭がプンプンします」とのことです。ひとつの映像だけならTV局のセットかな?とも思いますが,複数の映像で出ているとなると話が替わってきます。で,おかもっちがSlingerlandのカッタウェイシリーズを割合簡単に手放したことを考えると,Rogersに万一のことがあった場合に予備としてYAMAHA YD9000が取ってあって,たまにセットとしても使用していた可能性も考えられるかと思います。(わかりませんけど。^^; )なお,a2aさんによると,フィニッシュは「シルキー・ブラウンではないか?」とのことでした。^^;
なお,YAMAHAのサイトで当時のカタログが.pdfファイルで入手可能です。1977年のカタログをご参照ください。^^
おかもっちが愛奴時代に使用していたドラムセット。フィニッシュは黒。1975年のカタログによると,黒はBlack Coatexというのと,Black Panthemというのがあったようです。愛奴を解散した時,学校に戻るつもりだったおかもっちは,このセットを売却しています。
アマチュア時代のおかもっちの機材はPearlだったのだとか。当初は借り物だったらしいのですが,後に譲ってもらえたのだそうです。ただしこれも上京するまでのお話です。
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