Peanuts FAQ: 3. 平日版コミック関連 (2) 「ピーナッツ」の名称

原著者: デリック・バング(Derrick Bang)
和訳:PFJW(Peanuts FAQ Japanese Workshop)

Last Update: May 5, 2012

3.2)「ピーナッツ」の名はどのようにつけられたのですか?

(訳:Charn)

1940年代終わり頃までに,シュルツ氏は「ひとコマを上下に区切った」コミックである『リル・フォークス (Li'l Folks )」で,既にセント・ポール・パイオニア・プレス紙において,地元ではそこそこ成功していました(第2章3節をご覧下さい)。彼はこれをどこかの配信会社を通じて広めようとし,当然ニューヨークまで行ったのです。ユナイテッド・フィーチャーズ社 (United Features) の面々は結果的にはそのコミックを採用したのですが,そのとき,知恵をひねって,ちょっとコンセプトをいじりました。まず,1992年1月号におけるシュルツ氏のゲイリー・グロスによるインタビューによると,ユナイテッド・メディア社は,元々のひとコマを上下に区切った形式で,そのそれぞれに 「ちいさな子供のユーモア」と「ティーンエイジャーのユーモア」とを同時に載せるというとんでもないアイデアまで出してきました。しかし最終的には,より伝統的な4コマ形式の中で単に「ちいさな子供のすること」を描くことに落ちつきました。(この形式は,スペース節約のコミックとして売りこまれました。というのは,新聞の編集者の思いつきにしたがって,横方向にも縦方向にもコミックを載せることができたからです。)

シュルツ氏は『リル・フォークス』というタイトルのままで行きたかったのですが,配信会社が,このタイトルでは先に版権を取っているタック・ナイト氏 (Tack Knight) の 『リトル・フォークス (Little Folks) 』 とあまりにも似ていることを憂慮しました。ユナイテッド・フィーチャーズ・シンジケート (UFS) の製作マネージャーのビル・アンダーソン氏 (Bill Anderson) は,『ピーナッツ(Peanuts)』 というタイトルを思いついた人とされていますが,彼は後に,彼は実際にコミックを 「見ることなしに」 子供が出てくるコミックのタイトルを提案するように頼まれたのだと主張しました。彼は10種類のタイトルをリストにしたのですが,そのうちのひとつが 『ピーナッツ』だったのです。彼はのちに,『ハウディ・ドゥーディ・ショー』という当時人気のあった子供のショーをもとにこのときの選択が正当であったと述べました。そこでは,スタジオに来ている子供達が座る席が 『ピーナッツ・ギャラリー(peanuts gallery)』 と名付けられていたのです。

「コミックに対してつけられたタイトルとしては史上最低のものだった」とシュルツ氏は聞かれるたびに主張してきました。彼は,そのタイトルが品位がなく,紛らわしいと考えていたのです。

「私はその単語がそもそも好きじゃないんだ」と,彼はよく言っていました。彼が恐れた最悪な事は,読者がチャーリー・ブラウンと「ピーナッツ」という名前を混同するのではないかということでした。そして,実際連載当初はそうだったのです。シュルツ氏は,「私はピーナッツと彼の犬がでてくる新しいコミックが大好きです」といった事が書かれた手紙をファンから受け取っています。

幸いな事にこうした混乱は長くは続きませんでした。


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