Peanuts FAQ: 3. 平日版コミック (11) ピーナッツ本全般
原著者: デリック・バング(Derrick Bang)
和訳:PFJW(Peanuts FAQ Japanese Workshop)
3.11) ピーナッツの本について
(a) 発表年順に収録された本 (b) アンソロジー(選集) (c) 特別な本 (d) 外国の本 (e) チャールズ・シュルツ氏によるピーナッツ以外の本
(訳: Charn)
(a) 発表年順に収録された本
ピーナッツのコミックは,数社の出版社の手に渡ったものの,「連続した流れとして見た場合のコミック」 は 1952 年の Peanuts で始まり,今のところは Peanuts 2000 までとなっています。(あいにく,It's a Big World, Charlie Brown と It's a Dog Life, Snoopy は,Peanuts 2000 より後に出版されたのですが,実は遡って Peanuts 2000 以前のコミックを収録したものなのです。) 同じタイトルで出されたものにも多くの違ったバージョンがあり,正確なリストを作りたいのならば,スコット・マグワイア(Scott McGuire),ジム・ダイアー(Jim Dyer),ナット・ゲートラー(Nat Gertler),ドム・グリロウ(Dom Grillo)によってまとめられたリストをチェックされることを強くお勧めします。このリストはピーナッツ・コレクター・クラブ (Peanuts Collector Club) のウェブサイトからアクセスできますし,クラブ独自に編成したリストもご覧いただけます。(第 1 章 2 節をご参照ください。)
アンソロジー
「シリーズ」以外にも,テーマ別で収録している本もあります。Peanuts Classics,Classroom Peanuts,Sandlot Peanuts,The Snoopy Festival などです [訳注:日本語訳はされていない]。ほとんどの人は,これらの本が単 に今までどこかに収録されたコミックが再収録されただけだと思っていますが,これは間違いです。例えば,The Snoopy Festival は,他の本には収録されていないコミックが 200 余り収録されているのです。チャーリー・ブラン,スヌーピー,シュローダーなど,キャラクター別に収録されているハードカバーの 「スパークラー(Sparkler)」 のコレクションもあります。上記のように,ジム・ダイアー(Jim Dyer),ナット・ゲートラー(Nat Gertler),ドム・グリロウ(Dom Grillo) が作っ たこれらのタイトルのかなり包括的なリストをみなさんも手に入れることが出来ます。もしあなたが完璧主義なら,以下の一般的な規則にしたがうのがベストです。すなわち,「持ってないなら買っちゃえ!」
特別な本
本を挙げればきりがないですが,多くの人々が 1960 年代,70 年代にデターミンド社 (Determined) とホールマーク社と (Hallmark) が出版した小さなハードカバーの本に素敵な思い出を持っています。前者は,Happiness Is A Warm Puppy 『幸せはあったかい子犬』と Security Is a Thumb and a Blanket 『安全は親指と毛布』に代表されるシリーズで,後者が Linus on Life や The Wit and Wisdom of Snoopy に代表されるシリーズです。たくさんの Snoopy Fun and Fact シリーズの本,映画やテレビスペシャルの脚色本,ひいては全 8 巻の辞書まであります。もう一度いいますが,ジム・ダイヤーらをチェックしてください。
外国の本
外国の本については,「ピーナッツの本は世界中で出版されていて,自分のコレクションに 1 〜 2 冊ドイツ語,スペイン語,あるいはフランス語の本を加えてみてもおもしろいでしょう」 と言うこと以外は私の手には余るものです。英語使用者については,イギリスの Ravette 社のペーパーバックをあたるといいでしょう。大変よくまとまった本で,日曜版についてはオール・カラーになっています。[訳注:Ravette 社のカラーの日曜版のシリーズである Colour Landscapes Series は現在絶版]
トム・バレット(Tom Barrett) が着手し,私が補足したダルガウ社(Dargaud) が出版しているフランス語の本のリストがあります。ただ,トムは,色彩に関しては実際とは違うものもあることを指摘しています。(例えば,ライナスのシャツがなんと,赤と黄色になっています。) トムは,そのシリーズはカナダのモントリオールにあるほかのフランス語の書店同様,トロントのシャンプレン書店(La Librairie Champain) からも入手可能であることを調べてくれました。
16/22のソフトカバーのモノクロコレクション: (このシリーズはピーナッツ以外にも数多くのコミックを再版しているためナンバリングがちょっと変なのです。)
- #60 SNOOPY SUPER CHAMPION
- #69 BONNE ANNEE SNOOPY
- #76 SNOOPY, TOUJOURS PRET!
- #81 SNOOPY ET LE BARON ROUGE
- #96 SNOOPY ET LES FEMMES
- #115 SNOOPY ECRIVAIN
- #122 LA MAISON DE SNOOPY
- #129 SNOOPY ET LES CHATS
- #136 SNOOPY, LA VIE EST BELLE!
- #143 SNOOPY ET LE SPORT
- #152 SNOOPY ET LE GRAND BRAQUE
- #159 SNOOPY ET SES AMIS
ハードカバーのカラーのシリーズ:
- REVIENS SNOOPY
- INCROYABLE SNOOPY
- INTREPIDE SNOOPY
- IMBATTABLE SNOOPY
- INEGALABLE SNOOPY
- L'INFAILLIBLE SNOOPY
- IRRESISTIBLE SNOOPY
- INEFFABLE SNOOPY
- INVINCIBLE SNOOPY
- INATTAQUABLE SNOOPY
- INEPUISABLE SNOOPY
- INENARRABLE SNOOPY
- ELEMENTAIRE MON CHER SNOOPY
- FANTASTIQUE SNOOPY
- SNOOPY, VIVE LES VACANCES
- SNOOPY, FEU D'ARTIFICE!
- SNOOPY, NOEL BLANC
- SNOOPY, CHIENNE DE VIE
- SNOOPY, POISSON D'AVRIL
- SNOOPY, CHAUD DEVANT
- BONS BAISERS DE SNOOPY
- SNOOPY GARDE LE CAP
- SNOOPY RESTE DANS LA NOTE
- SNOOPY EST UN DROLE D'OISEAU
(e) チャールズ・シュルツ氏によるピーナッツ以外の本
The Gospel According to Peanuts [訳注:『スヌーピーたちの聖書のはなし』(笹野洋子訳/講談社SOPHIA BOOKS 刊] と The Parables of Peanuts は,ロバート・ショート(Robert Short)によって書かれた本ですが (ピーナッツのコミックも掲載されています),コミックの哲学的,神学的な含蓄についてじっくり考えるとても素敵な本です。
35周年の記念版である The Gospel According to Peanutsは,2000年の初め頃,シュルツ氏が亡くなってちょっと後に再版されました。この本は,マーティン・E・マーティ氏(Martin E. Marty) による前書きが新たに収録されました。
シュルツ氏の著作については,まだ若い頃,何冊かピーナッツの仲間たちを含まない子供をテーマにしたコミック本を出版しています。Young Pillars, Teenage vs Unite, "Teenager" Is Not a Disease,Two-by-Fours の 4 種類です。
シュルツ氏はまた,アート・リンクレター(Art Linkletter) の Kids Say the Darnedest Things 本や,ビル・アドラー氏 (Bill Adler) の Dear President Johnson,ビリー・ジーン・キング氏 (Billie Jean King) の Tennis Love--A Parent's Guide to the Sport などにもイラストを提供しています。これらの本はもうずっと絶版になっていますが,The New Kids Say The Darnedest Things(イラストはシュルツ氏による)はまだペーパーバックでなら購入できます。