Peanuts FAQ: 4. 登場人物 (8 ) スヌーピーの誕生日
原著者: デリック・バング(Derrick Bang)
和訳:PFJW(Peanuts FAQ Japanese Workshop)
4.8) スヌーピーの誕生日はいつですか?
(訳: Charn)
この質問には,公式な答えと非公式な答えの 2 種類があります。
公式には,スヌーピーの誕生日は隣のネコや赤毛の女の子と同様に決して出てこないもののひとつです。(テレビアニメは,シュルツ氏がいつも釘をさすように,考慮に入れません。) したがって,隣のネコや赤毛の女の子を私たちがどのようにもイメージしてもかまわないし,スヌーピーの誕生日も私たちが自分が好きな時期に設定しても構わないのです。
もっとも,非公式ではこの話題はコミックで 2 度扱われています。最初1951 『ピーナッ年 8 月 28 日のコミックで,初めてピーナッツのコミックが収録された単行本『 ピーナッツ(Peanuts)』 に掲載されています。それは,チャーリー・ブラウンがちょうどバースデー・ケーキをスヌーピーにあげたところのもので,ケーキの真中にはろうそくではなくウインナーが立てられています。
ピーナッツの世界は,「リアル・タイム」に起きていることを描いています。例えば,子供たちがハロウィーンを祝うのはハロウィーンの時だし,クリスマスの場合はクリスマス,といったようにです。ある程度の確信を持って言えるとおもうのですが,8 月 28 日がスヌーピーの誕生日であると言ってもいいでしょう。
ところが,これと矛盾するコミックが 1968 年に登場します。それは「公式な」年代順の単行本には収録されませんでした。(ただし,スパークラー社(Sparkler) の本には掲載されました。) スヌーピーと 「ひみつの任務(Secret Mission)」 に関するネタの複数のコミックが続いた後,スヌーピーは結局 「びっくりお誕生日会」 をくらうのです。それは 1968 年 8 月 10 日に印刷されたコミックの中で起こりました。(このコミックには,彼の目の色に関する記述も登場します。スヌーピーの最後のふきだしに,嬉しくてにっこりしながら 「うーん,ボク,目が茶色になっちゃうな。」 と思っているシーンがあるからです。
それでは,8 月 10 日なのか,それとも 8 月 28 日なのか? このふたつのコミックをちょっとした食い違いと考えて,スヌーピーの誕生日の問題は何年もにわたるミステリーとしてそのままにしておくのがおそらく妥当なところでしょう。
結局,スヌーピーには誕生日などないのです。なぜなら彼は明らかに年などとっていないからです。そう思いませんか?
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