Peanuts FAQ: 4. 登場人物 (17) チャーリー・ブラウンの野球チームの勝ち具合

原著者: デリック・バング(Derrick Bang)
和訳:PFJW(Peanuts FAQ Japanese Workshop)

Last Update: Oct.1,08

4.17) チャーリー・ブラウンの野球チームは勝ったことがあるのですか?

(訳: Pea)
(一時更新: 11/10/2004 (Charn))

みんな当たり前のようにチャーリー・ブラウンの野球チームはずっと 「勝ったためしがない」 と思っています --- 彼自身がみんなにそう思わせている感があるのです。確かに不調の徴は山ほどあります ( 「開幕戦にはいつも負けるし最終戦にも負ける ...おまけにそれら二つの試合の間にわんさかあるくだらん試合にも!」 ) が,実際には我らがチャックのチームは本当にいくつかの試合に 「勝ったことがある」 のです。

日付順に見てみましょう :

  • 1958年4月26日: シーズン開幕戦を目前にしてチャーリー・ブラウンは気分が悪くなり,結局は家で伏せることになります。ルーシーは仲間達を引き連れて見舞いに来ますが,そこで勝ち誇ったように宣うのです,「あなたがしろと言ったこと,何一つしなかったわ! ほんと,あなたがいなくったって,ちっとも困らなかったのよ!」 で,結果はチームが勝ったのでした。(この一連のコミックは Peanuts Revisited に収録)
  • 1965年6月10日: チャーリー・ブラウンは (例によって)サマーキャンプに行かされますが,そこでライナスから手紙を受け取ります。色々ある中で特にライナスがこんな事を書いているのです,「君のチームがどうなったかヤキモキしているだろう。でも,心配はご無用 ...僕たちちゃんとやってるから...実際,昨日の試合では勝ったんだよ,シーズンを通して初めての勝利なんだ!」 (この一連のコミックは You Need Help, Charlie Brown に収録)
  • 1966年8月5日: 我らがチャックはライナーを頭にくらって (数日前の 8 月 2 日) その後はやむなくベンチですごすことになるのですが,チームは又また勝利をおさめます。「勝ったわ,チャーリー・ブラウン!」 ルーシーは叫びます 「私たち勝ったのよ!」 (この一連のコミックは The Unsinkable Charlie Brown に収録)
  • 1968年8月16日: 赤毛の女の子がスタンドで試合を見ているのに気付いてチャーリー・ブラウンは興奮状態に陥り,ひどい震えが来てボールを投げられなくなります。リリーフをライナスが務め,チームは勝利するのです! (この一連のコミックはYou've Had It, Charlie Brown に収録)
  • 1969年4月22〜23日: ペパーミントパティのチームもフランクリンのチームも共に選手の人数が揃わず,無念にも没収試合となってチャーリー・ブラウンのチームの勝ちを認めることになります。だがしかし,2 試合続いた連戦連勝も翌日には終わりを迎えるのです。と言うのも,また別のチーム (どのチームかは不明) が現れるからなのです。(この一連のコミックは先と同じく You've Had It, Charlie Brown に収録)
  • 1973年4月9日: リランの背が小さくて相手チームのピッチャーが困ってしまい,彼にフォァボールを与えてそれが決勝点につながります。ライナスは勝ち誇ったようにこう叫ぶのです,「勝った! 勝ったんだよ,チャーリー・ブラウン!」 だがだが,結局の所リトル・リーグの会長さんが,賭博行為があったとのことで試合を無効にしてしまいます。常変わらずにまじめな選手であるはずのリランがスヌーピーを相手に自分のチームの勝ちに 5 セントを賭けていたのです。(この一連のコミックは You're the Guest of Honor, Charlie Brown に収録)
  • 1993年3月30日: ピッチャー,ロイアン・ホッブスを相手に,チャーリー・ブラウンは生まれて初めてのホームランを打ち(最終イニング),チームを勝利に導きます。(この一連のコミックは Dogs Are Worth It に収録)
  • 1993年6月29日: 再びロイアン・ホッブスと対戦してチャーリー・ブラウンは 「 2 本目」 のホームランを放ち,またまたチームに勝利をもたらします。(これも Dogs Are Worth It に収録) もちろん,この 2 本のホームランは悲喜こもごもの勝利の元となる...のですが,我らがチャーリー・ブラウンはちっとも気にしていません!

ワシのように鋭い目で細かい点まで探してしまうティム・チャウ (Tim Chow) も,いくつかそれらしい (わずかながらそうだと思われるような) 例を挙げてくれています。

  • 1958年6月9日: チャーリー・ブラウンがまさに 「この最後のバッター」に投げようとしたとき,シュローダーがこう言いました,このバッターをやっつければ 「僕たち優勝だ!」と。と言うことは,これが本当だとすれば,我らがチャックのチームはこれまでに何試合かを勝ってきているはずなのです。だがしかし,チャーリー・ブラウンが投げたボールは高いフライになって打ち返され,何と自分自身がそれを落球してしまいます。(この一連のコミックは But We Love You, Charlie Brown に収録)
  • 1963年7月29日: ルーシーがこんな事を口にします,「もしこのイニングを持ちこたえられれば,私たち優勝なのよ!」 考え方としては先の( 1958 年の)ものと同じですが,結果ははるかに惨憺たるものでした: 満塁にされたうえに 2 つのボークで同点・逆転を許してしまったのです。(この一連のコミックは As You Like It, Charlie Brown に収録)
  • 1964年3月19日: チャーリー・ブラウンが試合中に腕を痛める一連のコミックが 3 月 2 日に始まってしばらく続きます --- レントゲンを撮ってもらうと彼が 「リトル・リーグ・エルボウ」 になっていることが判り,その後何試合かははっきりしませんが腕を包帯で吊す状態が続くのです。ライナスが代わりにピッチャーを務め,そしてまさにこの日 ( 3 月 19 日) ルーシーがチャーリー・ブラウンに向かってこう言うのです,「あなた,わかってんの?あなたがピッチャーやめてから,一試合も負けてないのよ!」 また興味深いことに,我らがチャックは復帰した時点では三塁をまもるのです。
  • 1969年8月1日: わしのように鋭い観察眼を持つボブ・ディートリック(Bob Diethrich) が,次の点を指摘してくれました。これは,驚くほど鋭いものです: 最初のコマで,スヌーピーがショートを守っており(そのようにみえます),「3つ目のアウトだ,試合は終わりだな。」と考えます。そう,もしスヌーピーが 9 回に守備についていたとすれば,相手チームが攻撃側だったということであり, そこで 3 つ目のアウトを取るということは,そのチームはランナーを出せなかった,つまり,スヌーピーのチーム,すなわち,チャーリー・ブラウンのチームが勝ったに違いない,ということになるのです。ね,いけてるでしょう?

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