Peanuts FAQ: 4. 登場人物 (25) パティとペパーミント・パティ
原著者: デリック・バング(Derrick Bang)
和訳:PFJW(Peanuts FAQ Japanese Workshop)
4.25) クラス,教会,演劇グループなどで「きみはいい人だね,チャーリー・ブラウン」を演じたいと思いますが,登場人物の中に「パティ」という名前のキャラクターがいます。この人物は,ペパーミント・パティと同じ人物ですか。もし違うのなら,いったいどんな人物なのでしょうか?
(訳: Charn)
まず,答えは 「NO」・・・「パティ」 は,ペパーミント・パティとは違う人物です。
1950 年にコミックが始まったとき,唯一の近所の女の子として,パティはしばらくの間大きな役割を果たしていました。彼女は初期にはこの数ヶ月後にヴァイオレット (やはり最近見かけないキャラクターの一人) が現われるまで,チャーリー・ブラウンの唯一の悩ませ役でした。この二人は,個々に目立たない存在でした。パティはルーシーが結局のところ受け継いでいると思われる多くのボス的な傾向をもっていたのに比べ,ヴァイオレットはまさにはじめの頃は,典型的な良き主婦 (「スージー・ホームメーカー」) の子ども版でした。(特技は泥製のパイ作りでした)。しかし,1950 年代半ばに一旦チームを組むと,二人は,太刀打ちできないほどのちからを発揮するようになります。可哀想なチャーリー・ブラウンは,この両者の同時攻撃に対してまず勝ち目があったためしはなく,二人の結集した残酷さはしばしばルーシーの悪態さえ超えていました。
結局,こうした単純な人格化は,この二人の少女の運命を意味していました。弟も精神分析医のブースもなく,パティもヴァイオレットも喜ばしい奇抜さも長所もないまま,1960 年代にいなくなってしまうようです。
彼女たちはその後すぐに「引退した登場人物のための家」へ姿をかくしますが,その前に 『きみはいい人だね,チャーリー・ブラウン』 が発表されています。登場人物の中にパティがいたことでそれが分かります。
シャーミーや (「天然パーマの」)フリーダとともに,パティもヴァイオレットも,あいかわらず最も「重要な」初期の登場人物ではありますが, 今では滅多に表舞台には登場しなくなりました。しかし,この二人の少女は完全にいなくなってしまったわけではありません。顔見せ的な役柄で時折登場するのです。
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