Peanuts FAQ: 4. 登場人物 (28) ライナスの毛布の使われ方
原著者: デリック・バング(Derrick Bang)
和訳:PFJW(Peanuts FAQ Japanese Workshop)
4.28) ライナスの毛布は長年どんな使われ方をしてきましたか?
(訳:Pea)
(一時更新: 11/10/2004 (Charn))
ライナスの毛布は彼のあどけなさの所産でもあり,また姉ルーシーあるいは毛布嫌いのおばあちゃんから自分を守る手段としてたびたび利用されてきました。元々からライナスは極めて想像力豊かにこの毛布を扱っています。
この毛布が「安心のため」という有名な使い方を初めてされたのは 1954 年 10 月 17 日でした。そしてそれ以来この使い方が主なものとして定着したのは言うまでもありません。しかしそれから 2 年もたたないうちのことですが,ヴァイオレット(Violet)と一緒に歩いていて 「もっとかっこよくしなさいよ!」 と言われた時,おチビちゃんながらライナスが鮮やかに毛布をヒョイと投げ上げて回すと,たちまち首に巻いたスカーフとなったではありませんか(これ,ずっと後で,スヌーピーが第一次世界大戦のフライング・エースに扮した時に着けていたのとよく似ていますね)。
シュルツ氏は使い回しの出来る新たなギャグを見つけたわけで,実際何年もこのギャグネタを利用しています。しかしここでリストアップに移る前に,いくつかの例を除いておきたいと思います。と言うのも,ここにあげるものはルーシーによる招かれざる介入の所産である(そしてそれ故に,実際のところライナスの創造性の賜物とは言い難い)からです。
- ルーシーのお人形用ベッドカバー・キルトの一枚(ルーシーが毛布の真ん中を四角に切り取ってしまいました; 1959/11/5)
- 「フランネル・ボード【訳注:幼稚園や小学校などでよく使われる掲示板】」用のいろんな形をした布切れ(ルーシーはまたまたハサミで何かやってます; 1961/3/19)
- ホンの少しの間ライナスはメガネをかけていましたが,それを拭くためのフランネルの四角い布切れ (ルーシーが相変わらずハサミで・・・; 1962/2/21)
- ルーシーの凧(ここから毛布の波瀾万丈の旅が始まるのです; 1962/6/12)
- 折り紙のように折ったペンギン (1963/ 3/ 7)
加えて,3回程ですがスヌーピーとウッドストックが,えっと・・・,想像力をふくらませて毛布を造り変えています。
- パラシュート,スヌーピーが使う (1961/9/17)
- スポーツ・ジャケット 2 着,ひとつはスヌーピー用でもう一つはウッドストック用 (1971/11/9)
- スパイクの入院着 (1975/8/16)
さてさて,いよいよライナス独自の毛布利用法です:
- カーボーイのネッカチーフ 1956/4/23)
- 粋なネック・スカーフ (1956/5/18)
- 闘牛士のケープ (1956/12/23)
- ムチ と言うか ハエたたき(「西部一の早撃ち毛布」) (1958/9/18)
- 玉突き台のベーズ [訳注:フェルトに似た緑色の生地] (1959/3/19)
- ハンモック (1959/12/6)
- 巨大蝶ネクタイ (1960/3/23)
- スリングショット [訳注:ゴムなどを使って石ころをとばすパチンコ] (1961/1/22)
- 二塁ベース,試合中に使用 (1961/3/31)
- ドラキュラのケープ (1961/7/18)
- 折り紙のように折ったウサギ (1961/7/19)
- ルーシーに甲高い声を上げて襲いかかるモンスター(これは毛布自体が変身する,自らの意識を持った唯一のケース) (1965/3/12)
- 「紙」飛行機 (1968/6/23)
- [訳注:夜会服などを着た際の腰に巻く] ウェストバンド (1987/1/22)
テレビの特番 『スヌーピーのクリスマス(A Charlie Brown Christmas)』 では,ライナスが毛布を羊飼いのかぶり物にするのが大変有名です。
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