Peanuts FAQ: 4. 登場人物 (22) 学校の名前

原著者: デリック・バング(Derrick Bang)
和訳:PFJW(Peanuts FAQ Japanese Workshop)

Last Update: Oct.1,08

4.22) 子供達が通う学校の名前は何ですか?

(訳: Pea)

ピーナッツの世界における他の多くの 「事実」 と同様に,この一見単純そうに見える質問は,きわめてヴァラエティーに富んだ解答の引き金となっています。

一番始めに正式に学校名が確認されたのは,1981 年 4 月 16 日のコミック (You're Weird, Sir に収録) においてです:ライナスがはっきりとジェームズ・ストリート小学校 (James Street Elementary School) に入っていくところが描かれています。従って,ライナス,チャーリー・ブラウン,サリー,ルーシー,シュローダーその他の面々が同じ所に通っていたとすれば,どうやらここが彼らの通う学校ということになります。これは,1984 年( 8 月 14 日) にまではるばる遡った,いまだどの本にも収録されていないコミックと内容的に一致します。このコミックの中で,シュローダーが自分の住所はジェームズ・ストリート 1770 番地だとチャーリー・ブラウンに言っているのです (彼がその数字を覚えているのは,それがベートーベンの生まれた年だからなのです)。

(ペパミント・パティ,マーシー,ロイ,それにフランクリンが通っているのはまた別の学校であることが証明されています。ただし,その名前は分かってはおりませんが。)

おっと...話は残念ながらそう簡単ではないのです。

1986 年 1 月 22 日付けのコミック (By Supper Possessed に収録) によれば,チャーリー・ブラウンとサリーがスクールバスに乗っているところがあり,そのバスの横腹には PINEC という文字の上半分が見えるのです。数年後の 1990 年 1 月 8 日付けのコミック (Make Way for the King of the Jungle に収録) で,この全く新しく登場した学校の名前が明らかになります。ライナスがサリーにこう言っているのです --- これ(いつもと同じ)パインクレスト小学校 (Pinecrest Elementary School) 行きのバスだよね --- って。

さて,どうなっているのでしょう?サリーが学校の建物に話しかけていたのは分かっていますし,又かつては学校であった建物が物静かに崩れ落ちて,瓦礫の山となっているのをサリーらしき女の子が恐ろしそうに見ていたのも知っています。(その学校の建物には --- 思い出から何から何まで --- 何でもそろっていたんですよね。) しばらく学校が定まらない期間があって,その間はサリーや他のみんながペパミント・パティの学校へ通っていたのは確かです (チャーリー・ブラウンはそこで「たぐいまれなる宝石 ( rare gem /訳注:ペパミント・パティのこと)」 と同席する羽目になりますが,2 人はあまりうまくはいきませんでした)。ひょっとしたら,子供達みんなはジェイムズ・ストリート小学校へは帰らずに,違う学校,具体的にはパインクレスト小学校へ 「戻って」 行ったということなのでしょうかね?

いい線いってます...ただし,疲れ切った学校の建物は 1976 年 1 月 9 日に 「自殺」 してしまいます --- と言うことは,5 年後には子供達は既にジェイムズ・ストリート小学校に通っていた事になります。

で,ナゾはナゾのまま : なぜ学校を変わったのでしょう?

スポーツファンのみなさん,お手上げです,これには参りました...

(悪いことに,TV スペシャルでは子供達はバーチウッド小学校 (Birchwood Elementary School) へ通っていることになっています。TV スペシャルは 「正統」 ではないものの,不必要な混乱を招くだけのものですね,これは...)


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