Peanuts Forum Peanuts FAQ 第4章: 登場人物 Here

4.23) マーシーとクララは同一人物ですか？

(訳: Charn)

ティム・チャウ (Tim Chow) と私はこの疑問についてしばらくの間楽しく論じたことがあるので，その議論をここで紹介することが公平だと思います。

事実： 1968 年の夏，サマーキャンプ期間中，ペパーミント・パティは 3 人組の少女のテント監視員となります。この少女達は 1968 年 6 月 18 日に，ソフィー，クララ， シャーリーとして紹介されています。（この作品は，You're You, Charlie Brown. に収録されています。）クララは，我々が後にマーシーの名で知ることになるキャラクターと比べて，2 つの手がかりとなる相違点を持っています。一つは，背が低め（故に年下）であること，もう一つは，めがねのレンズを通して目が見えていることです。

ペパーミント・パティは 1971 年に再度サマーキャンプに登場し，1971 年 7 月 20 日付のコミックで，更に小さい -- 故に年下の -- 少女と出会います。この少女はもはやめがねを通して目を見せていないため，よりマーシーのように見えます。また，ペパーミント・パティに "Sir （先生，先輩）" と呼びかけるという極めてマーシーらしい特徴も見せています。この一連の場面の中では，彼女はまだ名前がないままですが，この年，このしばらく後に，ハ・ハ・ハ―マンという活発な遊びをするためにペパーミント・パティの家を訪問するとき，初めて自分の名前を明かします。

ペパーミント・パティは彼女のことを，「キャンプにいた例の妙な子」 と呼んで，ここでもまた年齢が違うことをほのめかしています。そしてマーシーはこの少しあと，1971 年 10 月 11 日付けのコミックの中でサリーに自己紹介するときに，ついに自分の名前を披露します。（これらの作品はすべて，Ha Ha Herman, Charlie Brown. に収録されています。）

それでは，次は考察へ： 我々はみな，ペパーミント・パティとマーシーは同い年に 「なった」 ことを知っています。というのは，この二人は学校で同じクラスにいるからです。このことはシュルツの世界では珍しいことではありません。常に，キャラクターたちは，他の子どもたちとよりよくなじむように 「はやく年をとる」 のです。（この問題については，別の質問のところでも取り扱っています。） したがって，年齢に主眼を置くのであれば，「クララ」 が 「マーシー」 となった可能性は確かにあります。

もっと的確に言えば，もしマーシーが 「キャンプにいた例の妙な子」だとするなら，彼女は実は，わずかに姿を変えたクララなのではないだろうか，と強く思わせるものがあるのです。私たちは，クララとマーシーが非常によく似ているという事実から逃れることは出来ないし，このようなことは確かにそれまでには全くなかったことです。無論，ライナスとリランという，兄弟として似ていて 「至極あたりまえ」のこの二人は別ですが。シュルツがクララとマーシーの名前に関して気が変わったのかもしれないし，それも十分にあり得ることでしょう。そうだとしてもそれが，彼がしてきたことのなかで最も特異なことであった，ということはないでしょう。

しかしティムは，素晴らしいことに，クララとマーシーが 「明らかに」 違うキャラクターであるということを強く示唆する証拠を指摘しています。それは，この二人が，ずっとあとの筋の中で，同じコマの中ではないのですが，同時に登場しているという事実です。ペパーミント・パティとマーシーの二人は共に 1987 年，サマーキャンプの水泳インストラクターになり，1987 年 7 月 16 日付のコミックでは，ペパーミント・パティはキャンプ場の湖へ彼女の生徒たちを連れていきます。

そして，そのうちの一人が数日後に掲載されたコミックで，クララと紹介されているのです。（これらの作品は， If Beagles Could Fly に収録されています。） しかしながら，私自身はまだ確信が持てないでいます。この，のちに登場したクララは，以前のクララとは 「全く」 似ていないのです。彼女はもはや眼鏡をかけてはいないし，今では頭にりぼんをつけています。そう，髪型はマーシーに似ているのですが，どうも…。

したがって，基本的には，私たちには次のような選択肢があることになります。(1) マーシーの名前が変わったか，(2) クララの外見が変わったか。(3) もしくは，その両方かもしれません。

そして結局，問題は依然解決されていないまま・・・全くのミステリーなのです。

みなさんはどう思われますか？

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